記事「方法」 の 検索結果 32375 件
-
「広い砂浜でほんのひとかけらのさくら貝をひろったような」もう40年も昔、「ヤマテイ」とかいう英文解釈の受験参考書があり、それが高等学校の英語のサブテキストだった。授業でとりあげられることはなく、ただ、範囲を決めて、定期的に試験があった。数行の英文を、読み解..
-
パズルの欠片あるいは迷路ばらばらに残存し、想起される記憶の欠片が、あるとき一続きになる。 やみくもに歩いていた小路や大通り、建物や空き地があるとき鳥瞰図的に見えてくる。 道のりのもどかしさ、空白の時間。 金子光晴..
-
時計をなおす時計をなおすといっても、機械部分の話ではない。 かたづけを続けていると、小さな時計のパーツが出てきた。 何年も前から仕事机のうしろにかけていた時計が止まった。電池を換えても動かない。 諦めて..
-
ミッテランと星占いフランソワ・ミッテランが占星術師に助言を求めていることを聞かされたのは彼が任期最後、14年目の道のりに差し掛かった1994年の夏であったと記憶する。近代国家の大統領と星占いの組み合わせは不思議なもの..
-
半夏生のころ朝からはっきりしない天気である。 それでも洗濯をし、外気にあてた。 ほとんど外に出ることなく、少しずつ仕事をしては、傍ら家事をする。 久しぶりの野菜スープ。 玉葱、しいたけ、セロリ、人参、生姜..
-
いきつもどりつまよいつつさまざまな仕事がやってくる。 「選ぶ」という行為が、まず、必要になる。 その仕事がどこに向けられたものであるのか、必要となる資源は。素材、時間、場。 振り返ってみて、その局面のいずれでも「まずか..
-
こころはどこかに隠れているか「<心>はからだの外にある」という本がちょうど一年前に刊行されていたのに、今頃になって気づいた。当たり前すぎるタイトルのせいで、つい見過ごしてしまっていたのだろう。 しかしそれが多くの人にとっては当..
-
二月はこころ静かにむかし、受験地獄といった。 おおげさだなあと思う。 しかし、じっさい、希望の大学をめざして何年も受験を続ける人もいた。 今のように受験塾が当たり前でなかった時代には、そのとおりだったかもしれない..
-
団塊現象そしてNODAME62から63年前に終わった大きな戦争は、そのころの若年世代の生命の一時的な減少とその後数年間に出生した世代の急激な増大をもたらした。その子どもたちが次々と60歳になる。このことは、ほとんど世界的な現..
-
時を区切るおよそ延べ一万三千マイルを移動し、そのたびに時計の針を到着地に合わせる。いったいいつが年の区切りであったのか、心もとない。 子どものころ、歳の区切りの行事、とりわけ家の大掃除に眦をけっしていたの..
-
マオの時代陳凱歌 (チェン・カイコー),『 私の紅衛兵時代 ある映画監督の青春 』講談社現代新書 1992 調べてみて、もう14年も前のことであるのに気づく。 チェン・カイコーはこの小さな回想記を読むこと..
-
そら「いま、ここ」 にありつつ、「いま、ここ」を越えるものを見出すこと。 たとえば、グローブという巨大な磁場に身をおき、その中でいやおうなく系列化されているわれわれ。 「いま、ここ」の磁場に支..