記事「映画」 の 検索結果 220919 件
-
予想外の凡作~映画「エヴァの告白」予想外の凡作~映画「エヴァの告白」 1920年代、戦禍のポーランドから渡ったアメリカ社会で、ほんろうされる二人の女性。 ―とくれば、ドラマのフレームは期待できる。と思って見たのだが、予想外に凡作だった..
-
極上の答えが待っている~映画「ネブラスカ」極上の答えが待っている~映画「ネブラスカ」 年老いた親父と息子が哀歓たっぷりに旅するロードムービー、などと言って悪いわけではないが、それがどうした、という気も一方でする。誤解しないでほしいが、この映画..
-
現代に通じる奴隷制告発~映画「それでも夜は明ける」現代に通じる奴隷制告発~映画「それでも夜は明ける」 アメリカ東部に住む自由黒人ソロモン(キウェテル・イジョイフォー)は、ある日白人の策略にはまり黒人奴隷として南部の綿花農場に売られる。白人たちの暴虐に..
-
他人の破滅は蜜の味~映画「鑑定士と顔のない依頼人」他人の破滅は蜜の味~映画「鑑定士と顔のない依頼人」 他人の不幸は蜜の味というが、やっぱり他人が堕ちていく物語は間違いなく面白い。古くはドイツ映画で、謹厳実直な大学教授が偶然知り合った踊り子に夢中になり..
-
どんな人生だって宝石なのだ~映画「ペコロスの母に会いに行く」どんな人生だって宝石なのだ~映画「ペコロスの母に会いに行く」 原作の漫画は知らなかった。「ペコロス」は小さな玉ねぎのことらしい。団塊世代の岡野ゆういち(岩松了)は、若いころに手を染めたフォークソングと..
-
凡庸と読むか深いと読むか~映画「もう一人の息子」凡庸と読むか深いと読むか~映画「もう一人の息子」 病院内でわが子を取り違えられ、理不尽な運命に悲嘆しつつも精神的な成長を遂げる「そして父になる」(是枝裕和監督、2013年)は、そのテーマ設定ゆえに関係..
-
ナチの「悪」を見つめた人~映画「ハンナ・アーレント」ナチの「悪」を見つめた人~映画「ハンナ・アーレント」 姜尚中と森達也が世界中の戦争の「記憶」をたどり対話を重ねた「戦争の世紀を超えて」(集英社文庫、2010年)の、一つのエピソードが記憶に残る。アウシ..
-
歴史の転換点 面白おかしく~映画「清須会議」歴史の転換点 面白おかしく~映画「清須会議」 ポピュリストで権謀術数の豊臣秀吉。参謀には黒田官兵衛が控える。一方、戦場(いくさば)での突進力で武勇の名をあげた柴田勝家。しかし、彼には深謀遠慮がない。こ..
-
「幸せ」のかたちを考える~映画「そして父になる」「幸せ」のかたちを考える~映画「そして父になる」 「幸せ」のかたちを考える。映画のほとんどのテーマは、この言葉でくくれる。「幸せ」のかたちとは、もちろん「不幸せ」のかたちでもある。多くは家庭を舞台とし..
-
アメリカの格差社会を痛烈に描く~映画「エリジウム」アメリカの格差社会を痛烈に描く~映画「エリジウム」 監督・脚本はニール・ブロムカンプ。あの「第9地区」の監督である。宇宙人を難民もしくは被差別民衆ととらえた、斬新な視点が衝撃だった。人類の下に宇宙人を..
-
アンチ・モラルな女性像~映画「夏の終わり」アンチ・モラルな女性像~映画「夏の終り」 二人の男のあいだで揺れる女性を描いた瀬戸内寂聴(晴美)の「夏の終り」を「海炭市叙景」の熊切和嘉監督が映像にした。原作は1960年代に発表された数編で、瀬戸内自..
-
「血」がもたらす閉塞感と破滅願望~映画「共喰い」「血」がもたらす閉塞感と破滅願望~映画「共喰い」 芥川賞をとった田中慎弥の小説を青山真治監督が映像化した。下関と思われる地方の、さらに狭い地域の中で息をひそめるように暮らす高校生・遠馬(菅田将暉)のひ..