記事「本」 の 検索結果 110251 件
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「古典」に収まりきらぬ生命力~濫読日記「古典」に収まりきらぬ生命力~濫読日記 「『七人の侍』と現代」四方田犬彦著 「羅生門」や「生きる」の脚本で知られる橋本忍が書いた「複眼の映像―私と黒澤明」(2006年)は抜群に面白い。当事者しか知り..
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ヒロシマの思想を根底から問い直す~濫読日記ヒロシマの思想を根底から問い直す~濫読日記「原爆の記憶 ヒロシマ/ナガサキの思想」奥田博子著 広島に住んでいて思うことがある。被爆者の高邁な理想は、実は世界に響いていないこと。被爆者は決して本当のこと..
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「事実」との距離感が気になる~濫読日記「事実」との距離感が気になる~濫読日記「『普天間』交渉秘録」守屋武昌著 防衛庁の事務次官を4年間務めた守屋武昌は2007年に退官した。その後、軍需専門商社から便宜供与を受けたとして逮捕された。その彼が..
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映画の「行間」を描く~濫読日記映画の「行間」を描く~濫読日記「僕はトウフ屋だからトウフしか作らない」小津安二郎著 タイトルは、いかにも「職人」小津らしい。しかし、このタイトルが曲者だ。確かに、トウフしか作らないトウフ屋である。しか..
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再び肉体を持った安保闘争のヒロイン~濫読日記再び肉体を持った安保闘争のヒロイン~濫読日記「樺美智子 聖少女伝説」江刺昭子 記憶は聖化するという。聖化した記憶は、記憶でなくなる。1960年6月15日、国会南通用門に突入し警官隊ともみ合う中で亡くな..
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米国の誤算の集積~濫読日記米国の誤算の集積~濫読日記 「グリーン・ゾーン」(ラジブ・チャンドラセカラン著) 「イラク戦争とは何だったか」-。いまだ謎である。だからこそ、多くのノンフィクションがこのテーマに挑んでいる。「ブッシュ..
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「東欧の崩壊」は「歴史」になったか~濫読日記「1989」「東欧の崩壊」は「歴史」になったか「1989」~濫読日記「1989 世界を変えた年」(マイケル・マイヤー著) ベルリンの壁が群衆の手で破壊されるシーンは世界にテレビ中継された。東欧圏の暗い空の下でうつ..
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政治家を描くということ「総理の娘」(岩見隆夫著)~濫読日記政治家を描くということ~濫読日記「総理の娘」(岩見隆夫著) メーンタイトルの横に「知られざる権力者の横顔」とある。首相にまで上り詰めた政治家の家族、中でも「娘」から父親像を聞き出そうという試み。いう..
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純粋に哲学の問題だ「ベーシック・インカム入門」~濫読日記純粋に哲学の問題だ~濫読日記「ベーシック・インカム入門」山森亮著 これは究極の社会なのか。一人ひとりに、最低限の生活を保障するための資金を国家が出す。そのかわり、ほとんどの社会保障はなくなる。年金もな..
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「死」への透徹した視線~濫読日記「死」への透徹した視線~濫読日記「サンチョ・キホーテの旅」(西部邁著) 西部邁という人間を見誤っていたに違いない。「死」という言葉と概念が、これほど頻繁に出てくるとは思わなかった。それだけではない。..
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カオスと都市国家と世界文明~濫読日記カオスと都市国家と世界文明~濫読日記「アメリカ帝国の衰亡」(ポール・スタロビン著) ポール・スタビロンを、実はよく知らない。著書で提示したデータによると、ニューイングランド・マサチューセッツ出身のジャ..
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世界はなぜかくも殺戮と平和を同時に語るのか~濫読日記世界はなぜかくも殺戮と平和を同時に語るのか~濫読日記「戦争の世紀を超えて」(姜尚中・森達也著) 副題に「その場所で語られるべき戦争の記憶がある」とある。姜尚中と森達也が世界の戦争の跡をめぐり、対話を重..