記事「歴史」 の 検索結果 41117 件
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塩野七生『ローマ人の物語ⅩⅤ ローマ世界の終焉』の書評2:ヴァンダル族の劫掠と全ての力を失ったローマローマ劫掠(410年)後の423年ホノリウスは死去し、西ローマ帝国皇帝にはホノリウスの妹ガッラ・プラチディアが産んだ若干6歳のヴァレンティニアヌス3世が即位するが、実質的な皇帝権力は後見人のガッラ・プ..
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塩野七生『ローマ人の物語ⅩⅤ ローマ世界の終焉』の書評1:安全保障の責務を放棄したローマ皇帝テオドシウス大帝は全軍指揮権を掌握する皇帝として自ら戦場に立った最後の皇帝(インペラトール)であると言われるが、テオドシウスの子として皇位を継承したホノリウス(西ローマ帝国皇帝)やアルカディウス(東ロ..
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帝政ローマのパックス・ロマーナ(ローマの平和)から『ローマ世界の終焉』へと傾斜する諸行無常の歴史ローマの歴史は狼に育てられた双子の兄弟ロムルスとレムスから始まる。古代ローマの建国神話では、紀元前753年に弟レムスを討ち滅ぼした兄ロムルスによって、『7つの丘』を中心とする都市国家ローマが建国された..
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西郷隆盛(西郷南洲)の遺訓と薩摩隼人の質実剛健の気質戊辰戦争と明治維新を経て日本は近代的な法制を整えた中央集権国家となりましたが、明治政府成立後も薩摩の国父島津久光と陸軍大将の西郷隆盛は旧薩摩藩において隠然たる影響力を中央政府に及ぼし続けました。日本各..
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ソクラテスの産婆法とプラトンのイデア論:ロゴス(言葉)に生命を吹き込む知行合一の生き方前回の記事で、プラトンのイデア論について言及したが、正しく善く生きようとする倫理的(理性的)な意志を放棄して、その場その場で湧き起こる欲求や必要を満たし、与えられた義務や責任を果たしていけばそれで良い..
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プラトンの善を志向する政治哲学とクリティアスの寡頭政(オリガルキア)の挫折:善の意図と悪の結果の乖離先日の記事で池田晶子さん死去のニュースについて書いたが、その中で触れた古代ギリシアの哲学者プラトン(Plato, B.C.427-B.C.347)の哲学のエッセンスと政治思想について書き留め、ソクラテ..
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マックス・ヴェーバーの『支配の社会学』と政治権力の正統性の根拠:伝統・法・大衆の生み出す力『永遠の過去』を繰り返す中世ヨーロッパから、不可侵の主権を持つ近代国家が誕生する歴史過程では、各地の封建諸侯が所領を分割統治する『地方分権体制』から国王が全ての権力を掌握する『中央集権体制』への移行が..
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吉田松陰の生涯と松下村塾が育んだ変革期の人材:2吉田松陰が理想とした政治は、封建主義的な身分秩序を廃して、天皇と民衆を直結させる真性の立憲君主政であると思われます。身分の別を越えて一致団結して未曾有の国難を乗り切り、民衆の幸福と安寧を実現する公正な..
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吉田松陰の生涯と松下村塾が育んだ変革期の人材:1前回の記事で、吉田松陰の国体の認識と尊皇攘夷思想について触れましたが、松陰の閃光のような儚き人生について考えるとき、私の脳裏に浮かぶのは『論語 為政篇』の「子曰く、詩三百、一言以ってこれを蔽むれば(お..
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横井小楠の破約攘夷論と吉田松陰の国家(国体)の認識:幕末を通底した儒学の道理佐久間象山は、『日本民族固有の精神を持って、外国の先進的な科学技術や学問知識を積極的に取り入れるべし』とする『和魂洋才』の有利を唱導し、和魂洋才の影響を強く受けた吉田松陰は、佐久間象山の勧めを受けてペ..
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幕末の攘夷主義の精神と儒教(儒学)の伝統的な世界観安倍政権の唱導する『美しい国・日本』や昨年ベストセラーとなった藤原正彦の『国家の品格』で奨励された武士道精神は、過去の日本にあった伝統的な精神性を復古しようとする主張です。 日本国憲法に基づく戦..
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“生きるための定常型経済”と“稼ぐための資本主義経済”:利潤と蓄積を行動原理とする経済人前回の記事では、『働かなくても食べていける社会』の理念とその可否について考えてみたが、『働かざる者、食うべからず』の伝統的な労働道徳を基点にして、経済社会の歴史的な変遷を略述してみたいと思う。 ..