記事「歴史」 の 検索結果 41117 件
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自力救済の中世社会における“無縁”と“暴力”:近代国家の中央集権的統治とヤクザの民間暴力前回の記事の続きになるが、武士団と中世寺社勢力は『暴力(軍事)による威圧・実力行使』によって、自力救済の社会に最も良く適応した集団である。『国家(法律・制度)』と『社会(現実の生活)』とのギャップが大..
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“国家(法権力)”と“社会(民衆社会)”のズレが生む無縁の世界:朝廷・幕府・寺社の多重権力白河上皇の院政期(1086年~)を『中世の始まり』として、織田信長の京都入京(1568年)による武家政権の全国的政権化を『中世の終わり』とするのが通説であるが、伊藤正敏氏は著書『寺社勢力の中世――無縁..
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中世寺社勢力と非農民の“行人・神人・聖”が形成した“無縁の世界”:有縁の世界からの避難所ゲマインシャフト(伝統共同体)としての『家族とのつながり・血縁地縁』が薄れていって、最期には誰にも看取られず孤独死してしまうという『無縁社会の問題』が以前マスメディアなどで取り上げられていた。ここでい..
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“無縁社会における自由・孤独”と“有縁社会における安心・不自由”:中年期以降の“縁”との向き合い高齢者の『孤独死』の問題はゼロ年代の初頭から取り上げられていたが、『無縁死』という新しい造語が作られたことで、現代社会における“中年期以降の孤独の不安”が再認識されたように思う。NHKスペシャルで放送..
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塩野七生『ローマ亡き後の地中海世界・上』の書評1:イスラーム圏の拡大とサラセン人の海賊業の猛威法秩序に基づくリアル・ポリティクスを追求して広大な世界帝国を建設したローマ帝国だが、4世紀以降は人口減少・農業経済の衰退・元老院の腐敗・キリスト教の浸透(ローマン・アイデンティティの喪失)などによって..
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士農工商の身分制度と商業・貨幣蔑視の価値観:中世日本における自由な異界としての“無縁・悪所”西欧社会と日本社会の歴史を均質的に語ることはできないが、古代社会~封建社会の支配階級としての貴族・武士は『精神的・観念的な価値』に自らの存在根拠を求めている傾向が強く、『物理的な価値』を生み出す農耕・..
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近代産業社会の労働道徳と『脱俗の聖域・無欲の聖性』を生み出した前近代的な宗教(仏教)の禁欲道徳近代産業社会とは労働道徳と市場経済によって成立する社会であり、自然科学と功利主義によって『宗教・思想』の大部分が迷信や誤謬として退けられることになった。日本の歴史では、キリスト教やイスラム教のような一..
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13代将軍徳川家定・14代将軍徳川家茂の婚姻:皇女和宮の降嫁による『公武合体』の挫折と江戸幕府の崩壊『前回の記事』の続きになるが、1787年に茂姫は徳川宗家との家格の釣り合わせのために、寧姫として近衛経煕(つねひろ)の養女となり、1789年に近衛寔子(このえただこ)として婚儀が執り行われた。11代将..
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徳川将軍家と薩摩藩島津家の縁戚関係の歴史:篤姫の先例となった11代将軍徳川家斉と茂姫の婚姻宮崎あおい主演のNHK大河ドラマ『篤姫』の初めでは、島津今和泉家(島津忠剛,ただたけ)の娘であるお一(おかつ)が、一橋派として将軍後継問題に干渉しようと計画する島津本家(島津斉彬,なりあきら)の養女・..
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将軍(後継者)を確保するための徳川幕府の御三家と御三卿のシステム:徳川将軍家と公家の形式的な婚姻『前回の記事』の続きになるが、徳川宗家においては将軍の正室・側室・愛妾を集積させて世継ぎを確保しようとする『大奥』を整備したにも関わらず、たびたび血統断絶(後嗣断絶)の危機に晒された。しかし、徳川将軍..
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世俗と宗教の“ダブルスタンダード(二重基準)”によって支えられた前近代の秩序と近代国家の政教分離原則過去の記事では、孔孟思想と老荘思想の違いについて考えましたが、儒教とはアニミズム(精霊信仰)と祖先崇拝から派生した一つの宗教であり、基本的には『今よりも昔を尊ぶ』という保守的な伝統復古の教えです。近代..
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塩野七生『ローマ人の物語ⅩⅤ ローマ世界の終焉』の書評3:盛者必衰の理に絡め取られたローマ帝国の没落ローマ帝国の崩壊の瞬間をリアルタイムで直接的に実感したローマ市民は一人もいなかったのであり、ただロムルス・アウグストゥスを廃位した後にオドアケルも含めて誰も皇帝位に就任しなかったことで、西ローマ帝国は..