記事「海外文学」 の 検索結果 164 件
-
『孤島』 ジャン・グルニエこの世の王国。 哲学的エッセイ。著者のジャン・グルニエはアルジェ国立高等学校および大学予科で哲学教授を、パリ大学で美学教授をつとめた人物。本邦ではアルベール・カミュの師として知られている..
-
『言葉』 J-P・サルトル読む、書く、生きる。 サルトル12歳までの自伝。「読む」と「書く」の二部に分かれている。言葉に魅入られ、物語/文学に自らを賭けようとした少年がやがてそれに幻滅し訣別するまで。 サルトル少年..
-
『嘔吐』 ジャン‐ポール・サルトル孤独の発明。 新訳で再読。アントワーヌ・ロカンタンは30歳の独身青年で、港町ブーヴィル(架空の町)に滞在して、18世紀の侯爵ロルボンに関する本を書いている。金利収入で暮らしていける一種の高等遊民..
-
『ビリティスの歌』 ピエール・ルイス夜の女王。 高等中学時代、同年輩のジードやヴァレリーをその絢爛たる才能で圧倒したピエール・ルイスが24歳のときに発表した詩集。彼はこの詩集を、紀元前6世紀のギリシア女流詩人ビリティスの詩の翻訳だ..
-
『ゴプセック 毬打つ猫の店』 バルザック欲望の文学。 「ゴプセック」の語り手、代訴人のデルヴィルは若いころ「中庭もない、じめじめと薄暗い」パリのアパルトマンで暮らしていた。隣に住む高利貸のゴプセックは質素な生活をしているものの、実際に..
-
『パリの憂鬱』 ボードレールパリ情景。 異なる翻訳で再読。中世の暗い影をとどめたパリは、第二帝政下の1850年代後半から60年にかけて、整然として明るい近代都市へと急速に相貌を変えていく。「19世紀の首都パリ」(ベンヤミン..
-
『カルメン コロンバ』 メリメ呪縛。 中篇を2篇収録する。どちらもタイトルになっているヒロインが小説の核になっている。 ビゼーの歌劇原作として名高い「カルメン」。考古学者の語り手はスペインのアンダルシア地方へ調査旅行に..
-
『青い麦』 コレット君と夏の終わり。 16歳のフィリップと15歳のヴァンカは幼なじみで、毎年夏になるとそれぞれの両親とともにブルターニュの海辺へやって来る。彼らはまるで兄妹のように親密だった。しかし今年は去年までと..
-
『チャンドス卿の手紙 アンドレアス』 ホフマンスタール夢の器。 再読。短篇小説4作と未完の長篇小説「アンドレアス」の完成稿を収録する。このうち「六百七十二夜の物語」「バソンピエール元帥の体験」「アンドレアス」にホフマンスタール文学の特徴が顕著と見る..
-
『ガリレオの生涯』 ブレヒト科学者の倫理。 17世紀初頭のヴェネツィア。数学者ガリレオはひとつの真理を発見する。これまでは地球が宇宙の中心であり、他の天体は地球の周囲を回っていると思われてきた(天動説)。しかし実際には、地..
-
『ゲオルク・ビューヒナー全集』 ビューヒナー科学者の文学。 ビューヒナーが短い生涯のうちで著した文学作品4作のほか、政治的文書、詩やエッセーや学校時代の作文、書簡、自然科学論文、関係者によるビューヒナー回想文、小伝を収録する。文学作品に関..
-
『ヴォイツェク ダントンの死 レンツ』 ビューヒナー狂気の解剖。 再読。1813年にヘッセン大公国の首都ダルムシュタット近郊に生まれ、1837年、チフスのために23歳と4ヶ月で逝去したゲオルク・ビューヒナーの戯曲2篇と短篇小説1篇を収録する。いず..