記事「現代美術」 の 検索結果 572 件
-
足利市美「瀧口修造展」での吉増剛造さんトーク+勅使川原三郎さん、「詩人なき詩」公演暦売(こよみうり) 古き言の葉 まをしけり (松本 たかし) この俳人の名前を出すたびに、読者が、元はっぴいえんどのドラマーで作詞家の松本隆に連想がいくのでは、との老婆心から、つい断わ..
-
世田美の「実験工房」展オープニング+室伏鴻・芥正彦「アルトー二人」とマヤ・デレンの映像作品むさしのの 空真青なる 落葉かな (水原 秋桜子) 虚子の弟子で頭文字がSで始まる四人は「4S」と称されましたが、誓子・青畝・素十とともに秋桜子(しゅうおうし)もそのひとり。真っ青な冬空..
-
銅版画家のジゼル・ツェラン=レトランジュ展、心惹かれる催しですさまざまの追伸 秋を遅らせむ (山中 智恵子) 現代短歌の作り手だった山中智恵子さん、亡くなられた後に『玉すだれ』という句集が刊行されました。その短歌作品は、形而上学的と形容できるほど..
-
吉増剛造さんのgozoCine上映会を渋谷リエゾンにて+俳誌「白茅」の第2号が誕生ですマラルメの 白(ブラン)新し 秋に入る (高橋 睦郎) 詩人の高橋睦郎さんが、俳誌「白茅(はくぼう)」2号の巻頭に「白頭吟」と題して、秋をテーマに俳句作品15句を載せています。フラン..
-
勅使川原三郎ダンスヴィデオ、刺激的です+加納光於個展はギャルリー東京ユマニテにてきしきしと きしきしと秋の 玻璃を拭く (三橋 鷹女) 「きしきしと」のオノマトペを二度繰り返して、澄んだ秋の大気のなか、ガラスを拭く情景を詠みました。同音の執拗な反復、そこにはガ..
-
逗子ではトヨダヒトシ映像日記の上映会+ツェラン夫人ジゼルの版画展と飯吉光夫トーク、19日です四十路さながら 雲多き午後 曼珠沙華 (中村 草田男) 草田男の四十路は、憂鬱な日の多い人生だったのでしょうか。そんな鬱陶しい曇り日の午後に、曼珠沙華が真赤な花を開かせている情景を詠んだ..
-
竹橋では竹内栖鳳展、さすがです+勅使川原三郎のドローイングにミショーを連想しました土堤(どて)裏に 墓四五(し、ご)そして曼珠沙華 (山口 誓子) 秋の彼岸も過ぎてしまいました。曼珠沙華が咲いています。誓子の句、この季節の風物を詠んだもの。川の土手の裏に墓が四つ五つ建..
-
鎌倉の近美では加納光於展、オープンです+拙著の評が11日付の日経紙に出ました大いなる ものが過ぎ行く 野分かな (高濱 虚子) 台風18号が物凄い豪雨を引き連れて列島を縦断しています。京都の嵐山を流れる桂川が濁流となって溢れました。野分=台風の気象の暴力、ま..
-
花巻の萬鉄五郎記念館では瀧口修造展、吉増剛造さん講演でした楽しさや 避暑二日目の 朝掃除 (星野 立子) 避暑地の大気の爽やかさが伝わる句です。立子は高浜虚子の娘ですが、虚子にも避暑地を詠んだ句が多いです。高浜家の別荘はどこにあったのか..
-
原美術館ではソフィ・カル展を観ました+デヴィッド・ボウイ最新CD「ザ・ネクスト・デイ」素晴しいでで虫の 殻に透けるや 野の緑 (坂内 文應) 坂内さんの句集『方丈』からの引用、今回で続けさまに三句め、です。夏至も近いいまの季節感を見事に体現した作ですね。かたつむりの殻を透かせて..
-
ミュゼ浜口陽三では福田尚代さん作品展+国立新美術館で「貴婦人と一角獣」展、観ましたはんけちの たしなみきよき 薄暑かな (久保田 万太郎) 季語の「薄暑」を万太郎はしばしば用いていますね。肥満体型だった万太郎は、汗っかきだったでしょう。この薄暑の季節にハンカチは手..
-
小樽文学館の瀧口修造展、オープニングは吉増剛造さん講演でした薔薇の葉の 蝕(むしばみ)を見る 薄暑かな (長谷川 かな女) 初夏の少しの暑さをいう「薄暑」とは良い言葉です。薔薇もいまがちょうど盛りのころ。かな女は杉田久女とともに大正時代を代表..