記事「現代美術」 の 検索結果 572 件
-
勅使川原三郎氏の「鏡と音楽」、新ヴァージョンです+山崎阿弥さんの個展とパフォーマンス詠みし句の それぞれ蝶に 化(け)しにけり (久保田 万太郎) 春の句会です。さあ席題を興に乗ってどしどし作っていきます。するとそれらの俳句作品の言葉が、それぞれ蝶に化けて飛んでゆく、..
-
世田谷文学館は茨木のり子展OPです+祐徳太子さんとのトーク、愉快でした見付けたる 菫(すみれ)の花や 夕明り (夏目 漱石) 詞書に、「或詩人の作を読で非常に嬉しかりし時」とあります。明治34年の作です。きっとイギリスの詩人でしょう。菫が歌われてい..
-
岡崎和郎さん新作展は横田茂ギャラリーにて+知友の皆さんにお知らせを大いなる 柳のみどり 新学期 (坂内 文應) 大学も新学期が始まりました。桜は散って、新緑の季節へ向かいます。新緑のなかでは、とりわけ柳の芽吹いたばかりの枝の緑は鮮やかですね。そ..
-
秋山祐徳太子さん展をご案内+福山えみ写真展+ミュゼ浜口陽三の作品展カメラもたぬ 花人とては なかりけり (久保田 万太郎) 関東地方のお花見も終わりました。新緑の季節へと向かいます。さて万太郎の花見句、これが詠まれたのは、昭和38年に亡くなった万太郎の..
-
MOTアニュアル2014フラグメント+スペイン・ラテンアメリカ現代アート展、迫力でした知人(しりびと)に あはじあはじと 花見かな (向井 去来) 芭蕉の弟子の去来の句です。去来といえば俳論『去来抄』と、京都は嵯峨野の落柿舎で有名ですね。さあいまは絶好のお花見時ですが、..
-
仙川の桜、満開です+唐突ですが、ヤン・ファーブルの作品を……万愚節 半日あまし 三鬼逝く (石田 波郷) 万愚節、エイプリルフールも無論「春」の季語です。「三鬼」は前衛(新興)俳句の俳人・西東三鬼(さいとう・さんき)のこと。波郷とは作風は違う..
-
葉山館では「柳瀬正夢1900-1945」展、原美術館ではボレマンス展、ともに素晴しい暖かや 飴の中から 桃太郎 (川端 茅舎) 師匠の虚子から、「花鳥諷詠真骨頂漢」と評されたほど、花鳥つまり自然を真正面から詠んだ茅舎ですが、この句はちょっと風変わりな味わいがあ..
-
大阪の国際美術館ではグルスキー展+奈良の大和文華館は「竹の美」展です塔の屋根 青き三月 来(きた)りけり (久保田 万太郎) こんな句からは万太郎のモダニストぶりがうかがえます。初春の光があたって、塔の屋根が青く光って見えたというわけでしょう。今年の三..
-
Cスクエアの森本悟郎さんの会、賑やかでした+マルグリット・デュラスの国際シンポジウム、聴講しました満開の 梅をへだてて 遠会釈(とおえしゃく) (星野 立子) 高浜虚子の次女の立子、虚子のDNAを受け継ぐ俳人のなかで、最も才能があるでしょう。梅林を散策していると、梅の枝の向こ..
-
角田純さんの絵+東京ステーション・ギャラリーでは英国の現代アート展、面白いです豆打たれ 鬼は何処(いづこ)に 枕得し (高橋 睦郎) 節分が過ぎ、今日は東京でも僅かながら積雪です。さてこの句、睦郎氏のユニークな句集『百枕(ももまくら)』から引きました。この句..
-
トヨダヒトシ「NAZUNA」の上映+秋山祐徳太子展、愉快です+西脇順三郎は120歳?鴨の中の 一つの鴨を 見てゐたり (高浜 虚子) 昭和11年の1月2日、武蔵大沢の浄光寺での作です。これぞ、虚子!という一句ですね。俳人の岸本尚毅さんの懇切な論稿『高浜虚子 俳句の..
-
多摩美大美術館では「若林奮 仕事場の人」展を開催しています月一輪 凍湖一輪 光あふ (橋本 多佳子) 格調高い一句です。俳人自ら、「寒月の下に凍って光る諏訪湖のその汀線は引締ってきびしく、私は月一輪に対して、凍湖一輪と、つよく表現しなけれ..