記事「現代美術」 の 検索結果 572 件
-
秩父では稲川方人氏らの現代詩朗読会+川村記念美術館はコレクション展ですカフカ去れ 一茶は来(きた)れ おでん酒 (加藤 楸邨) 「人間探求派」と呼ばれた楸邨ですが、時にこんなユーモラスな句も残します。おでん燗酒の季節。おでんで熱燗をいっぱいやっていると、..
-
大琳派展、盛況でした+サッカー、イングランドのプレミアリーグが熱いです秋玲瓏(れいろう) 人と真向きに 山の顔 (中村 草田男) 「玲瓏」は「うるわしく光り輝くさま」を表わします。肌を刺すような冷たい秋の山気を感じながら山道を登っているのでしょう。木々は晴..
-
西洋美術館ではハンマースホイ「静かなる詩情」展+〈吉本隆明〉という現象先生の 疎髯(そぜん)を吹くや 秋の風 (夏目 漱石) 疎髯とはまばらに薄く頼りなく生えたヒゲですね。肖像写真で知る漱石先生のヒゲはなかなか立派ですが、あれはあれで成育に苦労が..
-
久万美術館「万作と草田男」展オープンです(松山・久万滞在記)+稲川方人映画と狩野志歩作品あちこちの 祠(ほこら)まつりや 霧の秋 (芝 不器男) 日本列島各地では秋祭りの季節。たくさんの神社で祭礼が催されます。不器男の暮した四国は愛媛県の南予地方でも町中の大小の祠に..
-
稲川方人監督映画「1916年のクラス」試写会+新日美でのジョセフ・コーネル曼珠沙華 浄土の雲に 紅(べに)移す (平畑 静塔) 近所を流れる仙川の細流に沿って遊歩道がありますが、その草むらにいま曼珠沙華が咲き出しました。ちょうど秋の彼岸になると義..
-
六本木の新国立美では「アヴァンギャルド・チャイナ」展+安東次男の骨董論は刺戟的です赤まんま 墓累々と 焼けのこり (三橋 鷹女) 赤まんまとは、初秋のころ路傍に小さな赤い花を咲かせる犬蓼(いぬたで)です。子どものままごと遊びで赤飯として使った、というのでこの名..
-
四国の久万美術館、来月からは「万作と草田男」展、それから来年度は女性写真家らの登場秋鶏(しうけい)が 見てゐる 陶(たう)の卵かな (飯田 蛇笏) 今日など空の青みにどこか秋の気配が混じり、夜になると微風もさらさらと心地良く入り込んで、秋近しを実感します。ただそうはい..
-
世田谷美術館のダニ・カラヴァン展オープン+「現代詩手帖」は安東次男特集号老いきれぬ 人の放さぬ 秋扇 (安東 次男) 今日はちょっとシブい「折々の句」です。暦は9月となりますが、まだまだ残暑も旺盛なのは毎年のこと。この句、秋になっても夏場の習いが抜け..
-
自作詩朗読CD本『やさしい現代詩』PR+横浜トリエンナーレは来月13日からです蕎麦の香の はや夏痩(なつやせ)の眉目かな (石田 波郷) 新蕎麦は秋の風物ですが、そこに「夏痩の眉目」を取り合わせました。激しい夏を過ごして頬の肉もこそげおちた、そんな男の顔が香りの高..
-
室生のお山のダニ・カラヴァン+大和の都祁(つげ)村は太古の「まほろば」扇風機 まはれる茶の間 ぬけにけり (芝 不器男) 今日は暑さも収まる「処暑」。しかし実際の気温は暦をフライングして肌寒さを感じるほどの涼しさでした。夏ももうおしまい、という気分..
-
札幌芸術の森のダニ・カラヴァン野外彫刻+砂澤ビッキ「素描の世界」展照りそめし 楓(かえで)の空の 朝曇 (石田 波郷) 「旱(ひでり)の朝曇り」といって、炎暑が激しくなる日の朝は靄がかかって曇ったような空模様となる場合が多いそうです。今日も蒸し暑さが..
-
吉祥寺A-thingsではホットなデ・クーニング論+早稲田俳句研究会大イベント、愉快でした蚊を打つて 我鬼忌の厠(かわや) ひびきけり (飴山 實) 「昭和2年7月24日」という詞書があります。この日に芥川龍之介は自ら命を断ちました。すなわち我鬼忌、あるいは河童忌はこの日です。..