記事「現代美術」 の 検索結果 572 件
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水戸芸術館のピピロッティ・リスト展、素晴らしかった!今年度No.1の鑑賞経験でしょう+&Legion画廊で84歳の舞踏家・三浦一壮さんのダンス煎餅を 噛むわが音の 秋の暮 (加藤 楸邨) この句は、昭和51年、楸邨71歳の作です。若いひとは、センベイを噛むときの音を気にしたりしません。いまの加齢の境遇を意識した作です..
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ヨーゼフ・ボイスとパレルモの展覧会、埼玉近美で鑑賞しました。やはり、ボイス、気になります。月にほひたて とばかりの 夕立(ゆだち)かな (松本 邦吉) 詩人の松本邦吉さんは、俳句結社「古志」の同人で句作や俳諧研究にも大きな情熱をもって取り組んでいます。「古志」の九月号に..
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国立国際美では「Viva Video!久保田成子」展、見応え十分です+滋賀県美では「Soft Territory かかわりのあわい」展、滋賀にゆかりある若い作家たちがんばってます噴水へ 花火の音は おくれてくる (眞鍋 呉夫) 句集『雪女』で知られる作家の眞鍋呉夫さん、全句集を見ているとやはり夏の句が少ないですね。ただし二十一歳のときに出した第一句集のタイトル..
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GR☆CLUBの写真展「架空の街”G„」、観ました+シス書店では「サーカス物語」展、やっています夏はある かつてあつたと いふごとく (小津 夜景) 第8回田中裕明賞受賞の小津夜景さん『フラワーズ・カンフー』から久しぶりに一句を。ニース在住の俳人の夜景さん、句集はシュールな句が満..
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南桂子『蝶の行方』展、後期も見応え十分でした+勅使川原三郎版『羅生門』、出色の出来映えのダンス作品蟻の腰 かばかり細き 炎暑かな (坂内 文應) 坂内さんの第二句集『天真』から。炎暑のもと、蟻がせっせと動き回り、餌集めの仕事中です。働き蟻君をじっと観察すると、腰がうんと細くな..
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「マン・レイと女性たち」展、面白いです+「GAFの部屋」、ラストは人形作家の清水真理さんがゲスト、刺激的な作品です土用波 砂の枕を 崩しては (高橋 睦郎) 睦ちゃんの快著『百枕』から。そこでも触れられていますが、「砂の枕」とは堀口大学の四行詩の名作のタイトルです。「砂の枕はくづれ易い/少..
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画家クロソウスキーを語る一夜、刺激的な時間でした+吉増剛造「DEAR MONSTER」展、これは素晴らしいです!サングラス かけて薄暑の 軽井沢 (田中 冬二) 冬二、「四季」の詩人でしたが、この句などモダニストとしての資質がよく現れていますね。「サングラス」、「薄暑」、「軽井沢」、あくせくし..
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愛媛県の久万美術館に三好滋展を訪ねました+松山で詩人・栗原洋一さんの墓参をしました真暗な 花火帰りの 人の波 (高橋 睦郎) 詩人の睦ちゃんの句集『十年』からです。花火大会が終了して、大勢の見物客らは真暗な夜道を混みあった状態で群れとなって帰る、まさに真夏の風物..
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MOTでのマーク・マンダ―ス展、とても刺激的でした+加納光於さんのカラーインタリオ展、やっていますさう言へば 父の日ありぬ 六月に (高橋 睦郎) 「母の日」に比べたらうんと地味な「父の日」を詠んだ睦郎氏の作です。六月の第三日曜日、「母の日」のカーネーションに対して父には薔薇を捧..
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「GAFの部屋」のアートレクチャー、アガンベン周辺のイタリアの現代画家の世界を紹介。またここでは田中望と土井沙織の二人展を開催中+足利での吉増剛造さんライヴパフォーマンスの番外編動画をご覧ください犀星に 発句贈られて 瓜の宿 (三好 達治) 詩人の三好達治の全集を開いていたら、俳句を集めたページにこれを見つけました。先輩にあたる室生犀星が、三好のもとに挨拶として季節の俳句を..
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吉増剛造さん、足利のギャラリーにてパフォーマンスでした+NHK日曜美術館では「パレスティナ ガザの画家たちと上條陽子」を13日に放送犬声の 人語に似たる 暑さ哉 (内田 百閒) 百閒の俳句を集めた『百鬼園俳句帖』からです。百閒先生の俳句は、割合おとなしい詠みぶりの作が多いのですが、時に「いかにも」という句が出て..
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せきがはら人間村生活美術館での柳澤紀子展を観てきました。人間村、古戦場の関ケ原をアートと共生のユートピアに変えています。すばらしい。木の芽雨 ききつつひとり 眠らなん (田中 冬二) 木(こ)の芽時の雨は春の季語です。田中冬二は、詩誌「四季」後期を代表する詩人ですが、86歳で亡くなるまでに四冊の句集を刊行しまし..