記事「現代美術」 の 検索結果 572 件
-
竹橋のピーター・ドイグ展、面白いです+樋口朋之絵画展は神保町のThe Whiteで開催中蛞蝓(なめくじ)の 化けて枕や 梅雨長き (高橋 睦郎) 今年の梅雨が明けません。八月ももうそこに、というのに。このところの東京の日照時間は例年の三割とか。強烈な真夏の太陽の日射し..
-
アーティゾン美術館、初めて訪ねます、鴻池朋子「ちゅうがえり」展は素晴らしい!+俳句関連書籍と三木竹二の評伝を購入生き堪へて 身に沁むばかり 藍浴衣(あいゆかた) (橋本 多佳子) 多佳子は昭和30年代に亡くなりましたが、残された写真を見ると、若いころは目立つほどの美人さんですね。この作者にこ..
-
ペドロ・コスタ監督の新作『ヴィタリナ』試写会に行きました+吉岡正人さんの素描「季節は変わる」をリビングに縷(る)のごとく 女人のこゑや 蚊ふすべす (飯田 蛇笏) 角川文庫の『飯田蛇笏全句集』を入手しました。平成28年にやっと文庫化されたのですね。これ、夏の佳句です。縷とは「糸きれ」とか..
-
吉岡正人さんの「素描と下図」展は初台のZaroffで+J・ジャームッシュのゾンビ映画『デッド・ドント・ダイ』、失望でした蚊遣火に 雨後の読書の 続くなり (高柳 克弘) 第二句集『寒林』からいまの季節の句です。梅雨時の雨上がり、もわーとした湿気のなかにぶーんと現れる蚊をよけるため蚊取り線香を焚いて読..
-
足利では吉増剛造さんの公開制作+恵比寿のMA2では現代美術のグループ展迎え傘 はしりの梅雨を みやげかな (加藤 郁乎) いよいよ梅雨の季節です。イクヤーノフさんのこの句、芭蕉の一番弟子だった其角の江戸座ふうの、粋な気分をよく出しています。郁乎氏は..
-
「空想美術館」、とりあえずのおしまいはミヒャエル・ボレマンス展です+「ご近所隠れ家」、実篤公園がありました蛍火や 夜の眸(ひとみ)と いふべかり (坂内 文應) 六月を迎えて、蛍の飛ぶ季節になりました。しかし実物の蛍をもう長い間見ていませんね。坂内さんの第二句集『天真』からのこの句、た..
-
「空想美術館」はアンリ・ミショーの世界です+お気に入りロックバンドです、マグパイ・サルート!子の傘の 紫陽花よりも 小さくて (田中 裕明) 梅雨入りが近くなりました。紫陽花の季節。さて作者の田中裕明氏、波多野爽波の弟子であり、また高浜虚子から行けば孫弟子として俳壇では嘱..
-
「空想美術館」、続いてはドイツ人の現代画家ディーター・コップの世界です+「ご近所隠れ家」、烏山寺町の妙寿寺へ朧夜の まなこ瞑れば 見ゆるもの (真鍋 呉夫) 小説家の真鍋呉夫は、俳人として、あるいは歌仙の宗匠として端倪すべからざるものがある、との評判はずっと聴いていました。先日久しぶり..
-
「空想美術館」第7回は鬼才ヤン・ファーブル+ご近所隠れ家、仙川の中嶋神社です目をつむりいても 吾を統(す)ぶ 五月の鷹 (寺山 修司) 短歌や演劇の世界の活動で知られる寺山修司ですが、十代は俳句作りに情熱を傾けていました。早熟な高校生時代、もうこんな秀作..
-
「空想美術館」の第六弾は、渋くモニカ・フェッランドの絵を+隠れ家案内は、成城みつ池緑地ですうすうすと 窓に日のさす 五月かな (正岡 子規) この句もたぶん根岸の子規庵の六畳間で詠まれたものでしょう。結核性の脊椎カリエスで寝たきりだった子規、庭に面した障子窓に五月の明るい..
-
五回目の「空想美術館」は「世界最高峰の画家」ゲルハルト・リヒターです+北村太郎さんの眠る烏山の妙祐寺をご案内てふてふや 水に浮きたる 語彙一つ (河原 枇杷男) 「てふてふ(蝶々)」を詠んだ句ですが、枇杷男は永田耕衣の弟子、ただの花鳥詠ではありません。「水に浮く語彙」とは、どこか形而上性..
-
次はジョセフ・クーデルカの写真展をどうぞ+ヴァレリーの詩集『コロナ』!を丸池公園で読みました日曜の 紅茶のまへや 石鹸(しゃぼん)玉 (芝 不器男) 石鹸玉は春の季語です。昭和5年に28歳で亡くなった不器男、この句を詠んだのは郷里の愛媛県は南予地方の松丸の家で、だったでし..