記事「現代美術」 の 検索結果 572 件
-
「空想美術館」、今回はピエール・クロソウスキーの妖しいドローイングを+劇作家・高橋丈雄氏のこと+烏山の屋敷林にどうぞ紅さして 細かなものに 春の塵 (高橋 睦郎) 春の季節感を濃密にはらんだ句を探してみました。これはいい句です。詩人の睦郎さん、年少のころから俳句や短歌にも手を染めていたよし。こ..
-
吉増剛造さんイベントがネット配信+「空想美術館」、二弾めはルシアン・フロイド展+牟礼の里公園で読書を花冷えの マスクをかけて 眉の濃き (久保田 万太郎) 劇作家が本職の万太郎、人事の句が十八番でしたから、マスク句もたくさん詠んでいます。春を迎えて桜が満開のころに寒の戻りがあっ..
-
ワタリウムでは青木陵子+伊藤存展、+ジャック・ブルースのCDを集中鑑賞+秋山祐徳太子さん逝去老侯の マスクをかけて 薔薇に立つ (高浜 虚子) いま街に出れば、およそ九割のひとがマスクをかけています。新型コロナウイルスに立ち向かうにはまずこれを、でしょう。しかし肝心のマス..
-
松山での「くるきちの会」に参加+久万美術館の森堯茂展を鑑賞+ロックバンド、活動再開です三月や 水をわけゆく 風の筋(すじ) (久保田 万太郎) 俳人の小澤實さんが「静かな水面を風が分けてゆく。波が生まれるのである。波と書かないで波を感じさせているのがうまい」と鑑賞して..
-
横浜美術館の澄川喜一展、抽象木彫がいいですよ+吉増剛造さん主演の映画『眩暈VERTIGO』、たのしみです面喰か 紅さしかはす 夫婦雛 (加藤 郁乎) まだちょっと雛祭には早いのですが、このところ春の陽気が続きます、イクヤーノフ氏の晩年の句集『初昔』から拾いました。おや、この句集も前回の..
-
世田谷美術館では村井正誠展オープン+シス書店では菅野まり子展+吉増さんとのトーク無事終了凍蝶や 細かき骨を もて組まる (坂内 文應) 「凍蝶(いてちょう)」は、冬まで生きのびた蝶のことで冬の季語です。先日刊行された文應さんの第二句集『天真』から引きました。凍蝶とい..
-
MOTアニュアルの吉増剛造プロジェクト、刺激的です+四季派学会の冬季大会では朝吹亮二さんの朔太郎講演、盛り上がりました落葉踏む 今日の明るさ 明日もあれ (水原 秋櫻子) 秋櫻子俳句の健康さ、前向きの抒情性がよく現れた一句です。今年の師走の東京は、明るく晴れた日もありますが、長続きせず、空模様がこ..
-
放送大学、アラーキーさん対談を収録+スティーヴン・ウィルソンのライヴに行きました三階に 独り寝に行く 寒さかな (夏目 漱石) 漱石はロンドン留学時代に何度か下宿を替わっていますが、Miss Lealeの下宿は三階に部屋があったそうです。ロンドンも秋が深ま..
-
茅ケ崎市美では小原古邨「花と鳥のエデン」展+高志の国文学館では堀田善衛展、富山を訪ねましたまぼろしの 鹿はしぐるる ばかりなり (加藤 楸邨) 楸邨の名句です。時雨は冬の季語ですから、ちょっとフライング気味でしょうが、まあ時雨=神無月のもの、ということで十月の句にさ..
-
横浜美術館では駒井哲郎展+キング・クリムゾン・シンポジウムに参加しました道ゆづる 風流もあり 秋の暮 (加藤 郁乎) 三鷹駅の北口にある古書肆・水中書店で見つけ購った句集『初昔』からです。イクヤさん、第一句集の『球体感覚』はお馴染みでしたが、晩年の句風には..
-
DIC川村記念美術館では詩人・平出隆氏による「言語と美術」展OP、見所一杯です!目にて書く 大いなる文字 秋の空 (高濱 虚子) 抜けるように青く広がった秋空を詠んだ虚子の句です。雲ひとつない秋空に、幻の文字を書いてみよう、というわけです。しかし今年は気候..
-
クロコダイルで詩の朗読会+「放送大学」特別講義、ここでOK+吉増さんの肖像写真をリビングに掛けました山川(やまがは)に 高浪も見し 野分(のわき)かな (原 石鼎) 野分、つまり台風を詠んだ句ですが、当時の石鼎(せきてい)は吉野の山奥に暮らしていました。ですから「山川」は山を..