記事「琥珀の夢」 の 検索結果 173 件
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琥珀の夢 単行本伊集院静「琥珀の夢」が単行本になり、集英社から10月5日に発売されています。 上下2巻で、鳥井信治郎が明治〜昭和を駆け抜けた姿が生き生きと描かれています。 上巻は、両替商の次男とし..
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『琥珀の夢』(419~421)ナルチス教授に学んだビール技術、百パーセント麦芽のビールがようやく見えてきたが、当時、ビール業界の奇跡と呼ばれたアサヒスーパードライの成功にサントリーの重役陣は目がむいてしまい、麦芽百パーセント..
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『琥珀の夢』(415~418)昭和五十五年、“サントリーオールド”は年間出荷量が千二百万ケースを越え、世界洋酒市場でナンバー1になった。鳥井信治郎が言っていた 「今に見とれ、日本一、いや世界一のウイスキーを造ったるで……」..
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『琥珀の夢』(411~414)昭和三十六年五月、鳥井信治郎は会長職に就き、佐治敬三が二代目、寿屋の社長となり、鳥井道夫が専務になった。 山からの涼しい風が吹きはじめた夕刻、作田からの連絡で、敬三が逢いたいと言って来た。 ..
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『琥珀の夢』(407~410)宝酒造が発表した“タカラビール”はドイツのスタイネッカー社からプラント類を導入し、成長著しいビール市場に挑んで来た。 そんな中、専務の敬三がけい子夫人をともない初の海外視察に出発した。旅行日..
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『琥珀の夢』(403~406)昭和二十五年四月一日、寿屋の最高級ウイスキー“オールド”が発売された。 “オールド”は発売当初から、そのボトルの形状、色の妙味に、クロ、ダルマと愛称が付けられ話題になった。一番の注目は、それ..
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『琥珀の夢』(399~402)信治郎は息子の敬三にウイスキーの製造技術だけでなく味覚の決め手となるブレンディングのこともいっさい教えなかった。 「そんなんもん教わって出来るもんやおまへん。やりたかったら勝手におのれの甲斐性..
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『琥珀の夢』(395~398)「こら皆さん。案内したわてがこない遅うなってかんにんだす」 ひさしぶりの宴は盛り上がり、信治郎も常盤津を披露した。宴が終わろうとする頃、信治郎が小声で幸之助に、少し残ってもらいたいと伝えた。 ..
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『琥珀の夢』(391~394)「いったいどないなってんのや。昨日まで“鬼畜米英”言うて、アメリカはんを鬼のように言うてたオヤジが……。まったくポリシー言うものがないのんか、あの人は……」 敬三は二階の自室で天井を見ながらゴ..
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琥珀の夢(289)工場「赤玉」の出荷が増え始め、製造が店だけでは追いつかなくなっていた。しかし他所の工場を借りた葡萄酒造りでは、「赤玉」の品質管理が信治郎は心配だった。 ところが、新しい工場を建てるには肝心の資金がな..
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琥珀の夢(254)寝ても覚めても何かの力が、その人に発見なり、新しいものを見出させるのは、当人が寝ても覚めても、そのことと対峙し続けていたからだろう。 信治郎は作業場の扉に錠をかけさせて丸二日こもった。奉公人が心配して釣鐘町の..
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琥珀の夢(391)進駐軍「昨日まで『鬼畜米英』言うて、アメリカはんを鬼のように言うていたオヤジが・・・」 納得のいかない敬三に信治郎の声が聞こえた。 「敬三〜、敬三は〜ん。どこへ行きよったんや、あいつは」 敬三はゲ..
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