記事「琥珀の夢」 の 検索結果 173 件
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琥珀の夢(352)サントリーウイスキー「サントリー」ブランドの誕生! 僧侶から日輪の話を聞いた信治郎は大阪に戻ると、神戸のセレース夫人に電話を入れた。 「奥さん、太陽はSUNでよろしゅおましたですかいな?」 はい、太陽はSU..
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『琥珀の夢』(347~350)時代が昭和に入ると、信治郎の新しい事業、商品への情熱はますます高まった。 しかし開発した商品がすぐに軌道に乗るはずはなかったし、すべての商品が目新しいものではないのは当然だった。 会計課..
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『琥珀の夢』(343~346)信治郎の名代として、クニが山崎の地主である寺社の下へ乗り込み、誠意を持って交渉したのである。なにしろこの数年、月に二度、クニは信治郎の名代として山崎一帯の寺社を大小関わらず参詣し、夫から託された..
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『琥珀の夢』(339~342)信治郎は車から飛び降りると、勘兵衛に駆け寄った。 「本当に、鳥井さんですか……」 「国分はん、無事で何よりだす。すぐにお見舞いに来なならんかったのに、かんにんだす。いや、無事でよろしゅうおま..
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明治聖徳記念學會のホームページより『最近に於ける地震学の諸問題』日経新聞で連載中の『琥珀の夢』(伊集院静・著)が、現在、関東大震災の話になっているので、関東大震災に関連するちょっと珍しい講演記録をご紹介します。 番号121 明治聖徳 第10巻 大正7年1..
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『琥珀の夢』(331~334)「わての銭(ぜぜ)は、今、眠っとんのや。眠っとるうちは……銭やおまへん。銭は生きもんや。使い方で悪垂にもなるし、天下を動かすこともでける。おまはんの銭はどうなんのや」 「わてが使う銭は皆がしあわ..
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『琥珀の夢』(323~326)信治郎は自分の手でウイスキー蒸留所の建設をはじめとするウイスキー造りにかかる費用の目算をしてみた。 利子を計算してみた。出て来た数字を見て、信治郎は大きくタメ息をついた。 ――こら商人がや..
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琥珀の夢(323) 竹鶴政孝マッサン登場! 信治郎はウィスキー造りにかかる費用の目算をしてみた。出てきた数字を見て大きくため息をついたが、すぐに思い直した。 「まだ何ひとつしてへんうちからタメ息なんぞ零(こぼ)してか..
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『琥珀の夢』(319~322)「アメリカ人でもスコッチウイスキーを造る技術と熟成期間を耐える財力がないから、トウモロコシでこしらえたバーボンを短期間で造ってるんだ。それにスコッチウイスキー造りが商売になんなら、とっくに灘でも酒..
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『琥珀の夢』(311~314)信治郎は元旦の新聞を隅から隅まで見ていた。 「この宝塚少女歌劇団はどんどん人気が上がってるな。クニ、いっぺん見に行ってくれんか」 「へぇ~、一度行ってみましょ」 「この月組、花組言うのんも..
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『琥珀の夢』(303~306)大正八年九月一日、“トリスウヰスキー”は発売当初から思わぬ売れ行きをしめした。たちまち出荷の三千本は完売してしまった。 しかしそれ以上は商品を出荷できなかった。原液が残っていないし。“トリス..
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『琥珀の夢』(299~302)信治郎は以前、小西儀助とウイスキーの原酒に水を加えてアルコール度数を下げる作業を経験していた。儀助に命じられて、機内にある名水を汲んで来たことがあった。 「旦那さん、水はそないに大事なんでっか..