記事「精神医学」 の 検索結果 558 件
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双極性障害(躁鬱病)の“Ⅰ型・Ⅱ型”の分類と“軽躁エピソード”が持つ幾つかの問題点:1気分障害(mood disorder)や感情障害(affective disorder)というと、抑うつ感・気分の落ち込み・意欲の減退・希死念慮などの精神症状が顕著な『単極性のうつ病』をイメージしやす..
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他者の評価や反応を求めるB群(クラスターB)の人格障害:“特別な自分の価値”を自己顕示する方法の違い人格障害(personality disorder)は、社会環境に適応可能な『平均的な性格特性』から過度に偏った性格行動パターンのことであり、社会環境や対人関係に上手く適応できないために『主観的な苦悩..
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性格心理学の類型論(タイプ論):C.G.ユング、クレッチマー、シェルドン、シュプランガーの仮説理論その人を特徴づける持続的で一貫性のある行動・感情・認知・人間関係のパターンで幾つかのタイプ(性格類型)に分類した仮説が『類型論(タイプ論)』ですが、類型論による性格心理学の起源は、古代ギリシアの時代に..
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“自己愛性・強迫性・依存性”を特徴とする摂食障害と精神の退行を伴う自己愛障害摂食障害の病態には『特別な自己アイデンティティの獲得』を目指す自己愛性と『見捨てられ不安の退行的な補償』を求める依存性の特徴が見られるが、『摂食障害の病理学と家族療法的アプローチ』では拒食と過食・嘔吐..
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『脱価値化』が緩和する嫉妬感情と『共感性の欠如(他者の利用)』に根ざす自己愛の反社会性前回の記事では、不適応で不安定な対人関係をもたらす『分裂』と『脱価値化(devaluation)』の防衛機制について解説したが、脱価値化は『過去に価値を認めていたものを潔く断念する』といった肯定的な効..
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潜在的(covert)な自己愛障害とシャイネスの強い社会性不安障害(対人恐怖症)の関連性前回の記事と関連して、自己愛障害の人が自分の自尊心(自己評価)や理想自我を傷つける他者を無価値なものと見なす『脱価値化(devaluation)』の心理機制について補足しておく。原始的防衛機制として知..
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自己愛障害(自己愛性人格障害)に見られる“自己中心性・承認欲求・脱価値化・カリスマ性”広場恐怖をともなうパニック障害の病理学の記事で、精神疾患全般に共通する中核的症状として『不安・緊張・抑うつ・恐怖・混乱・強迫性』を上げたが、性格傾向の過度の偏りや対人関係が上手くいかない問題で重要にな..
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パニック障害の認知モデルと破局的認知を修正する認知的・行動的なカウンセリング前回の記事で書いた呼吸性アルカローシスを伴うパニック発作や過換気症候群が慢性化する理由については、バーロウ(Barlow)の“誤った警報理論”やクラーク(Clark)の認知理論などに代表される『パニッ..
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広場恐怖をともなうパニック障害の病理学と過換気症候群の症状との類似性現実吟味能力が保たれた精神疾患(精神障害)全般に共通する中核的症状として『不安・緊張・抑うつ・恐怖・混乱・強迫性』などがあるが、気分が落ち込み意欲を喪失するうつ病(depression)と並んで発症者..
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武井麻子『ひと相手の仕事はなぜ疲れるのか―感情労働の時代』の書評:2『善意の職業(善意の人)』という社会通念によって押されたスティグマ(烙印)に過度に束縛されて過剰適応すると、与えられた社会的役割に機械的に従う無感情なパフォーマー(演技者)になったり、フラストレーショ..
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武井麻子『ひと相手の仕事はなぜ疲れるのか―感情労働の時代』の書評:1社会の中での役割や位置づけによって自己の同一性や連続性を確認することを『社会的アイデンティティ』といい、生活を支える為に仕事を持つ多くの社会人にとって、社会的アイデンティティは職業アイデンティティとほ..
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認知療法の『認知の歪み(思考の誤り)』とアーロン・ベックの『認知的三角形』自分を苦しめる不適応(否定的)な思考パターンや行動パターンの適応的変容を合理的に目指す認知療法(cognitive therapy)では、『なぜ、そのような不適応な感情・気分・行動が生起したのか?』と..