記事「詩」 の 検索結果 48524 件
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たかが夢えっ 置きっぱなしにしていいの わたしは夢のなかにいるのです 家に向かう途中に立ち寄った店頭で足もとに置いたバッグを ぼんやり眺めて そのなかが透けて 小さな箱が見..
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でまかせの旅でまかせの旅の果てで おまえは 暗い車の助手席にいて 酔いすぎてうなだれているのか 顔は見えなくて それでも苦虫を嚙みつぶしたような そっとわたしを上目づかいに覗いてい..
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愛着からあまりにも息苦しすぎて 家に帰って もう何度も洗って使ったマスクを捨て 捨てる手がちょっと止まる まだ使えば使えるのに もったいない もう在庫は少ないのに そ..
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見晴らし台から林の細い坂道をすり抜けて 崖上のこじんまりした囲いのない見晴らし台に出て さあゆっくり休もうとほっとして まわりにだれもいなくて もっとほっとして 一枚板のベンチにすわり ..
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吠える近所のイヌが吠えまくる 散歩ちゅうのイヌが通りかかったせいか 飼い主が 静かにしなさいとたしなめるが聞こうとはしない うるさい そんなに吠えまくらないで ..
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森のなか森のなかの 自然のまっただなかにわたしはいるのに 夕日に輝く木々や草花や虫けらは なにも語ってくれないのです かつて 木立はわたしによく話しかけてくれました 悪態を..
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梅雨を路地であそぶ子どもたちの声がひびく 犬や猫の鳴き声よりも 小鳥のさえずりよりも 工事現場からはじける物音よりも わたしを逆なでして 苛つかせて 窓を閉じても 声は少し..
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灯台で展望台で 歩き回りながら海と山と空を眺めて 遠く思いをはせて あれやこれやで胸をいっぱいにして まるで風船になって 満ちたりて 軽やかに ぴょんぴょんと急なはしごをおりて..
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コンパの夜私鉄の駅の近くの通りの地下口 おりきってドアを開けると すさまじい騒音が 有線放送から流れる歌とおしゃべりと グラスの擦れとシェーカーでふる氷のぶつかりと 靴音と衣擦れと..
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スポットライト闇を切り裂くスポットライトはいくつもの視線を誤らせます これ見よがしの 誇らしげな大見得を浮き彫りにしながらも その存在そのものを薄っぺらにしているのです 広大な闇の中にこ..
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うたた寝ちょっとだけうたた寝をしたばかりに 夢の川で舟をこぎながら 「黒の舟唄」の詩と旋律にのって 思いがけない別れの 対面した堤でのつまずきと 赤くそめた頬と 急ぎ足の ..
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目をそらし行きかうヒトから つい目をそらしてしまいます 妄想であることは知っていながら きっと 言いなりになりそうもない 重苦しい動作に 眉間にしわを寄せて あわれむような..