記事「詩」 の 検索結果 48594 件
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厠のお化け今ではもうはるかな昔 さる長屋の 突き当りの井戸のそばに厠があって そこにはお化けが出ると だれいうとなく広がり 女こどもばかりか いい年をした大人まで..
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煩わしい目に涙がにじみ 煩わしい 溢れるほどではなくても 視野がかすれ 瞬きを強いられ 自転車に乗っているときは 涙を拭けなくて 右目にすっかり頼りっきりで 追突のイメ..
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影急いで出かけようとして 忘れものに気づいて ブレーキをかけて その拍子に 自転車はバランスをくずして向かい側に倒れ さらに 忘れたものさえ忘れ わたしは口汚くわた..
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遠足で遠足で 山に登って 頂上の木々に囲まれた 広い波型の野原で遊びまわってくたびれて 木々の途切れた見晴らしの良い草の上にすわりこんで 下を眺めます ちいさな家々が..
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『やばい』雨 駅まで歩いていくには雨脚がつよすぎて バスを待つ 狭いバス通りで タイヤが長年かけて削った細長い水たまりがあちこちにできていて 多くの車はスピードを緩めてくれるが..
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泣き笑いおいらがこの世にある限り 『なぜ』と『もしも』が寄せては返し 夢と現の混じりあい おいらは あそこで『なぜ』あんなことをしたのか 拠りどころはこれといってなかったのに ..
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いないいないばあ『いないいない』 手のひらで顔を隠し 指のすきまからおまえをのぞきながら そっとささやくと いなくなったのかしらと なにがおこったのかしらと きゅうに 顔..
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悔い夢がにわかに黒い幕を閉じます わたしはたったひとりの客席で 目を閉じたまま 時刻をおしはかります いつもなぜか 時計を眺めるのに怖気づいてしまうのです 安らぎを..
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ふた粒の昼食がすんで 風呂場を洗うまえに お風呂につかります 追い炊きはしなくても 底がちょっと冷っとしますが 混ぜ合わせるとちょうどいい湯かげんで 全身の力を抜いて ..
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嘘っぱちさんわたしは舞台の袖に立ちます これから披露する劇や歌や踊りの はじめのことばみたいな ごく些細な役をつとめるのです じゃんけんで偶々勝って というより負けてというべ..
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「変身」が図書館でふとカフカの『変身』が目につきました。 そういえば、 はるか遠く過ぎ去った夏休み、 読書感想文を書きなさいという宿題があって、 できるだけ短くて、 できるだけ..
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四人が四人が四人掛けを占めて 四人とも くたびれ切って なりふり構わず 周りの客のことなぞ眼中になく 声を張り上げ 仕草もなげやりで そう 酔っている でも..