記事「高校野球」 の 検索結果 11001 件
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第277球マウンドをならしながら、集中しようと思った。もう1点もやるわけにはいかない。これ以上の失点は致命傷になる。相手を見て、そう思った。でも自分が抑えれば、必ず勝機はある、と思った。アイツは二度、同じやら..
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第276球守野台(兵庫)の2年生・椿直広は、あの時のことをよく覚えている。同時に後悔している。あの日、あの時間に、なぜ、自分は…。もしも、いつも通り、秘密練習場に向かっていたら、あんなことにはならなかったかも..
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第275球声を荒げて走った。もう、やみくもに走っていた。後先のことは考えていなかった。ただ、動いた。動かないとヤバイことが起きる。そう判断した。「おい! お前ら!」。もう一度、叫んだ。いくつかの黒い影が一斉に..
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第274球女子学生の明るい声が聞こえた。うれしくて、たまらないって感じで、その声はまさに弾んでいた。聞いている人間までハッピーな気分になるような声だったという。太薙原紘一(守野台)はその声を寝転んだまま、聞い..
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第273球バットを2、3回、振ってから打席に入った。ピッチングよりバッティングが好き。自分が取られた分は自分で取り返してみせる、と意気込んでいた。ドデカイ、とてつもない相手であることは、わかっている。燃えた。..
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第272球何かが光った。まぶしい、と思った。だが、それから先のことはよく…。ましてや、まさか…。体が覚えていたから、よかったのだろうか。助かったのだろうか。それもよくわからない。誤算だった。計画がすべて狂った..
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第271球「大丈夫か」。イニングの合間、ほんの短い時間だったが、瑞泉(西東京)ベンチでも、守野台(兵庫)ベンチでも、同じような会話がなされていた。「ええ、大丈夫です」。回答も同じようなものだった。大熱戦のマン..
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第270球「守野台! 守野台! 守野台!…」。海斗マニア団長の香村瞳は相変わらず声を張り上げていた。愛しの飛浦海斗はマウンドにいない。マンモスにもいない。それでも精一杯の応援だった。スタンドから飛浦の分まで、..
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第269球瑞泉(西東京)GSコンビの「S」早瀬将吾の母・愛子はマンモスの打席に立つ息子を見ながら、隣の夫・達将の高校時代とダブらせていた。自然と目に涙があふれた。今、ここにいるだけで幸せだった。あれから何年も..
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第268球アンドロメダ的夏…。スタンドの視線は1点に集中していた。瑞泉(西東京)アルプス席では、GSコンビの「S」早瀬将吾の父・達将が、いつのまにか、横にあったメガホンを強く握り締めていた。おそらく、見ている..
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第267球守野台(兵庫)の捕手・石陪歩はこぼれそうになる涙を懸命にこらえた。いつも当たり前のようにあったものが、突然、なくなってから、ここまでの大変だった日々を思い出したからではない。「オレのことなんて、アイ..
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第266球ネット裏の動きが慌しくなった。プロのスカウト陣の目が光った。アンドロメダリーダーの大田原健太郎は携帯電話を取り出した。九州地区担当調査員の神威小次郎が「国際電話ですか」と標準語で聞いた。サブリーダー..