記事「高校野球」 の 検索結果 11005 件
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第270球「守野台! 守野台! 守野台!…」。海斗マニア団長の香村瞳は相変わらず声を張り上げていた。愛しの飛浦海斗はマウンドにいない。マンモスにもいない。それでも精一杯の応援だった。スタンドから飛浦の分まで、..
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第269球瑞泉(西東京)GSコンビの「S」早瀬将吾の母・愛子はマンモスの打席に立つ息子を見ながら、隣の夫・達将の高校時代とダブらせていた。自然と目に涙があふれた。今、ここにいるだけで幸せだった。あれから何年も..
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第268球アンドロメダ的夏…。スタンドの視線は1点に集中していた。瑞泉(西東京)アルプス席では、GSコンビの「S」早瀬将吾の父・達将が、いつのまにか、横にあったメガホンを強く握り締めていた。おそらく、見ている..
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第267球守野台(兵庫)の捕手・石陪歩はこぼれそうになる涙を懸命にこらえた。いつも当たり前のようにあったものが、突然、なくなってから、ここまでの大変だった日々を思い出したからではない。「オレのことなんて、アイ..
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第266球ネット裏の動きが慌しくなった。プロのスカウト陣の目が光った。アンドロメダリーダーの大田原健太郎は携帯電話を取り出した。九州地区担当調査員の神威小次郎が「国際電話ですか」と標準語で聞いた。サブリーダー..
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第265球じっと見つめていた。タイミングを計っていた。不思議と、やりにくいな、とは思わなかった。守野台(兵庫)の1年生先発投手・飛浦海斗のナックルボールに対応できたからだろうか。それとはまた異質な相手とはいえ..
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第264球思い出していた。ここまでの道のりを…。いろんなことがあった。つらいことも、楽しいことも…。雨が上がり、強烈な日差し。体感温度はさらに上がった。立っているだけで汗がふき出した。マウンドに、その汗が落ち..
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第263球雨の後のマウンドは、やはり、ちょっとやわらかい感じがした。でも、そんなことはどうでもよかった。自分の鼓動が聞こえた。緊張感だけではない、と自分には言い聞かせた。もう逃げない、とも言い聞かせた。右腕を..
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第262球グラブを外して、軽く屈伸した。それから、ユニホームを脱ぎ、アンダーシャツを脱いだ。バッグからタオルを取り出し、汗を軽くふき取った。左手で右ひじを触った。右肩をなでた。深呼吸して、新しいアンダーシャツ..
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第261球雨足が強くなった。グラウンドにも水がたまりそうだ。審判が試合を中断してもおかしくない勢い。だが、そのコールはない。銀傘の下のアンドロメダの面々も「ちょっと続行は厳しいんじゃないの」と話していた。白熱..
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第260球センターの瑞泉(西東京)GSコンビの「S」早瀬将吾も走った。全速力ではない。流した感じで走った。足の状態からして、それしかできなかった。マウンドのGSコンビの「G」剣源氏はそれを余裕の表情で見つめて..
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第259球どうしても気になった。同じ高校1年生。正直、自分の方が力は上だろう、って思ってはいた。向こうはすごい人気だけど、顔だって、とさえ思った。だからだろうか。いざ対決すると、意識した分、何となく…。「負け..