記事「Love Songs」 の 検索結果 196 件
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飛梅伝説梅見頃になると 貴方は誘った 湯島天神の境内へ 儚げな可憐が なにより好きだと 毎年おきまりのイベント 哀しいくらいに 蒼く透明な空に ..
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埋み火霙交じりの雨の中 傘の中で肩 寄せ合う 左で君の温もりを抱き 右で身を切る風を避ける じきに冷たいこの雨は 白い雪に変わるのだろう 今年の冬の名残り雪かも 肩を一..
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もしも刃なら十日前の夢で 貴方に出逢った 懐かしい微笑みと ふくよかな眼差しに それからの毎日 貴方を想っている わたしね すっかり おばさんになったよ 町..
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名もない花想いを伝える言葉は いくつも知っている 口にしたことだって 幾度かある けれどこの気持は 言葉にできずにいる いくつ単語をつないでも 足らないらしい 愛は ..
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午後の喫茶店午後のひとときの喫茶店 鄙びた風情にジャズが泳ぐ キリマンジャロを頼んで 重いコートを滑り落とせば 奥の席に座った人 横顔があなたに似ていた わたしの視線に気づいて..
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タータンチェック夏に灼けた肌が そっと冷めるように 恋の終わりは あまりにも 密やかに 秘めやかに 熱い恋だったけど あの日初めて知った 冷めるのと 醒めるのは 似ていると 紙..
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別れの風景、その一瞬別れの風景の一瞬が これほど美しいなんて ぼくは知らなかった 飲みかけのオレンジジュース 氷はすでに姿を隠して 汗をかいてたはずのグラスも 乾いた肌をしてる ..
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いつか、あなたに逢った時に足元から湧きいづる 虫の音を聴きながら 風と手をつないで そぞろ歩けば あなたに 教えてもらった 小さな花屋は 閉じて久しいみたい それから あなたが好きだっ..
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青い鳥春になれば ツバメが戻るように 旅を終えた人が 家路を辿るように 空が深くなり 地平が足元に沈む頃 風を頼りに帰る 心が凪ぐ処へ あなた..
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銀杏並木の下あなたに出会ったのは 遠い あの秋の日で まだ黄色くなりきれない 銀杏並木の下 よもやこんなに長く 一緒にいるなんて 思ってもいなかった 銀杏並木の下 ..
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梅鉢草寄せる波が 夏を削ってゆく 梅鉢草の 花が咲くころ ぼくは君の 麦わら帽子の 鍔をめくって そっとキスをする ためらいがちに 砕ける波頭 あのカ..
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柳蘭夏の照り返しの向こうに 柳蘭が咲くころ わたしはいつでもここに来て 風の形を追うの じっと手庇しをしたまま 身じろぎさえしないで あなたは視線のその先に なにを追いか..