記事「scenery」 の 検索結果 226 件
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秋 -Third Edition-秋の浜辺に立つ 寄せる波頭が 足元で音を立てて 砂に消えてゆく 暑いくらいの日差し 少し汗ばむくらい けれど夏ではない どこか優しい日差し 遠い夏の夜 見上げ..
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秋 -Second Edition-横断歩道のほとりに立ち 赤を見つめつつ今を想う 少しずつスーツが目立つ 初秋の都会で あのビルの色が 変わり始めたのは 傾き始めた 夕陽のせいばかりではなく 秋がそ..
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夏のオマージュ去り行く夏の後姿は いつもどこか寂し気 優しくなった風の手触り 木漏れ日も秋色になった 寄せる波の音が 遠く耳に木霊すれば それはまるで 緩やかな時の河の流れのよう ..
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雨不意の雨 きっと通り雨 ショーウィンドウに 背中を預けて 通り過ぎる車を数える 不意の雨 きっと通り雨 やみそうもないかな ひとりごちながら 水溜りの波紋数える ..
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桜貝水平線の向こう側に沈み行く夕日は 西の空一面を紅に染めた 春の浜辺の風はまだ少し冷たく 君はそっと肩を抱いた 波打ち際の桜貝 拾い集めながら 今は盛りの春を 指先..
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舞花ひらひらと舞う花びらを 琥珀のグラスに浮かべて 春の月を重ねた 夢に見る場面みたい 人の心は まるで春の宵風に似て 移ろい 儚く かそけき琴の調べ 千々に乱れつ..
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黄昏の風景さっきまで晴れていた空に 雲が増えてきた 風の匂いも少し変わったね 雨が降りそうな気配 黄昏の風景 風に吹かれている 君の横顔が好きで ふと気がつけばじっと眺めてる 堤防沿..
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一人の夜BGMを消した静けさの中で 一人見つめるテールランプの赤 疲れた車の列 溜息の渦 夜の冷たさは冬の残り香のよう 車のデジタル時計が午前0時を過ぎた ただ今日が明日に 今日が昨日に..
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月今宵 月の光の中を 逢いに行ってもいいですか 冬の冷えた風を抱きながら 星の数を数えませんか
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雨の夜雨降る物憂い夜は 窓ガラスに額を当てて 雨の冷たさを 体に移してみる 瀟瀟と降る雨の 微かな音に酔いしれ 雫のきらめきを そっと覗き込む 濡れそぼる夜は..
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大空への憧れ大空への憧れを どうぞ 止めないで 届きそうで届かない 大空への憧れを 人生の重さを 計る術を人は知らない 重なる偶然の中に 産まれてくるのだから 傷つ..
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冬木立櫛の歯が欠けるように 友の数が少なくなる そのときになって初めて その重さに気付いた 温泉の温もりに包まれて 父がぽつりと言う 思い出が雪のように 心に積もっているのだろ..