記事「scenery」 の 検索結果 225 件
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季節は往く桜の枝に 一人 なにを想うの? ようやく訪れた 短い春を見ているの? 冷たい風に 少し 羽を膨らませ ようやく満開の 短い春を見ているの? 季節は往く ..
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永遠は一瞬の中に寄せ波の砕ける様は ダイヤの冷たい煌めき 割り切れないリズムで 耳の底に沁む波の吐息 たおやかに流れる風は さらさら流れるせせらぎ ためらいつつ伸ばした指先に ふ..
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時間はナイフ信号が赤に変わってぼくはブレーキを踏む 早い秋の風が横断歩道を横切る 秋冬の装いをするウィンドウに人の群れ その中に幼子を抱いた君がいた 肩を少し通りすぎる長かった髪は短く..
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夏座敷庭に向けて開け放ち 夏座敷に風を呼べば 碧というべき翠が匂い立つ そんな昼下がり ぼくは 座敷奥の薄暗がりに そっと そっと 身を潜める
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通り雨という言葉不意の雨に街が濡れた 雫が幾万も足踏みをする 通り雨という言葉に そぐわないほどの通り雨 思わず喫茶店に飛び込む 気怠いJAZZが全身を包んだ 通り雨という言葉..
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散りゆく桜を見るためにここにいるのではない時の川の淵で 見上げたその花は 春に霞んだ空に 淡く色づいていた 三寒四温の巡りが精彩を欠いた この春 それでも空の色は蘇っていく..
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早咲き一口飲んだ珈琲の 香りの向こうに あなたを見ました あれほど揺れた恋なのに すっかり記憶の欠片なのです 一口飲んだ珈琲の 香りの向こうに わたしもいま..
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あと少し、もう少し浅い春に揺れる蕾は 深まる陽射しを待つ あと少し もう少し 風を染めるその薫りは 春招く沈丁花 あと少し もう少し 冬戯れていた 川の流れは 解..
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春まだ来冷たい雨に濡れそぼる 早咲きの桜 菜の花の黄色が そっと見上げてる 傘がいるなら差し出そうか 早咲きの桜 春まだ来 春まだ来 季節を招きなが..
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相生坂不意にあなたが恋しくて また訪ねる 相生坂 望んでもいないのに 髪に霜が降る 齢を重ねていけば そういうことも また あろうか 如何に穏や..
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落日緩やかなスロープに 陽射しが舞い込む 穏やかで 哀しい 静かな午後 あいつと一緒に行ったのは 公園のそばにある養老ホーム バス停から歩いて3分 最..
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面影橋路面電車の 黄色い背中が ふいに眩しく見えた わたしは一人で 面影橋を 小さく渡った 川面を飾る 陽射しの煌きが 少し冷たくて わずかに 肩をす..