記事「scenery」 の 検索結果 226 件
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早苗月早苗月 来れば 風はまたひとつ染まる 若葉の碧と 雲の光る白 五月雨と 呼ぶには まだ早いこの日に なぜと問えば 答えるものはなし つつじの白と紅の 眩しさに..
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それでいい道の途中で 名もない花を見つけた さりげなく 秘めやかに 凛と咲いていた 空の青さが 哀しいくらいに透明で 暖かく たおやかな 風にそよぐ雲 確かなものなどなに..
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宵桜桜 宵風に はらはらと散りゆけば 細い肩 そこにひとひら 春の宵の夢 桜 守り人 はらはらと散りゆけど 細い枝 天を支えて 春の宵に舞う 花は 美しく咲い..
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月影の街早春の月が 足元に揺れる 誰かがまいた 打ち水の上で 月影も揺れる 足元に揺れる ひんやり蒼い 夜風を誘う 名も知らぬ花 黄色いランプ灯して 導くは夢への ..
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柘榴坂明け色の東空 淡い朱に染まれば 明けきらない町に 早起き雀 長い長い柘榴坂 明け色指して下れば 転がりまろびつ 風が追い越す
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糸遊 (いとゆう)前触れもなく 君を抱きしめた 若い風がふいに 足を早めて通る 素振りもなしに 突然のことで 驚かせたかな 君の体が震えた 優しい春の日差し その髪に踊れば ..
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貝寄風 (かいよせ)昔ここは入江だった 今頃になると貝寄風が吹いて 春の訪れと冬の終わり告げた 人はみな桜の花を待った 今ではそんな昔の 面影なんて望むべくもないけど それでも貝寄風は吹いてい..
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白滝早春というにはまだ早い 冷たい風に背中押されて 漂泊のあの雲のように 流れるように辿りつけば 白滝の真っ白な花びら 丸い優しさを教えてくれる 枝垂れた細く長い指が ..
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片栗遠く峰は朧に霞み 山焼き後の静けさ 穏やかな日差し 髪に踊るも 麗らかと言うには 程遠く なにげない日々の繰り返し 凪いだ心に石を投げる 三寒四温の春は..
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暮れるPhotograph by Kurumi 美しく暮れる ほんの一瞬を そっと切り取って ポケットに忍ばせた わたしの心を 震わせてくれた ほんの一瞬を あなたに届け..
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オブラート星が空を飾っている そのほんのひと時に 降っていた雨は上がり 町中が凍えている朝 空気そのものがまるで 凍っているみたいで 濡れそぼった道路の色は 黒々と光っている ..
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夢銀河 ~Extra Edition~改札口を出てくる君を待ちながら 車のシートを少し倒してみた フロントガラスから見えるわずかな夜空を 流れ星が横切った あんなにも唐突に一瞬見える星に 願い事を唱えるなんて無理だと..