記事「こけし」 の 検索結果 338 件
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こけしの話(43) 菅原庄七 第二話三月は例年のことながら忙しい毎日を過ごしており、無為庵閑話の更新も怠けていた。今回の庄七はこけしの話(37)の庄七と同一のものなのでタイトルを菅原庄七第二話とした。 前回の庄七の項で眼点の打ち..
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こけしの話(42) 佐藤文六あけましておめでとうございます 皆様のご多幸をお祈り申し上げます 無為庵閑話を始めて以来、年頭のご挨拶も5回目となった。今後どれほど続けられるか心もとないが、160名ほどの方が..
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こけしの話(41) 佐藤巳之吉通勤途上で見る菊花にも衰えが見えてきた。来年に向けての丹精がまた始まるのだろうか。無為庵裏山の楓も色づき、赤子が掌をひらひらと揺する如く散る。季節の移ろいを肌に感ずることも少なくなったが、赤い葉の裏..
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こけしの話(40) 山本与右衛門通勤途上に見事な菊花を見るのが楽しみになった。通りから丹精こめた鉢を眺められる。黄の大輪が立ち並び、点在する小菊は床しくも可憐なものだ。この一時期のためにどれほどの愛情を注いで育てたことか。横着者の..
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こけしの話(39) 鎌田文市無為庵の愛犬に腫瘍が見つかった。老齢で開腹手術は困難とのこと。人間で言えば百歳前後らしい。食も細り寝てばかりいるが、孫は会うことを楽しみにしている。孫を楽しませて一日でも長く穏やかな余生を過ごさせた..
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こけしの話(38) 新山栄五郎年とともに涙もろくなった。孫の話をするだけで涙が滲む。2年前、4歳だった孫に妹が生まれてから、母を独占できなくなった悲哀と妹に対する愛惜の葛藤のうちに成長する苦しみが我ことのように思える。ただただ健..
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こけしの話(37) 菅原庄七台風一過。初秋となった。夏の間は蜂や百足、ゲジゲジに悩まされ、窓も開けられない。雑草は生い茂り、猫額ほどの庭の草むしりも放棄した。虫や草からは解放されるが、いよいよ枯葉との格闘が初冬まで続く。遠くの..
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こけしの話(36) 蔵王古作夏に孫が6歳になった。何を思ったかこけしを欲しいという。小さなたちこ10本ほど並べたところ、初めはままごとのように遊んでいた。すぐに飽きてしまい転がして喜んでいたが、そのうちお絵描きを始め、上手にこ..
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こけしの話(35) 飯坂古作最近、裏山の草木を根もとから刈り取った。土肌が露出し、何とも潤いのない風景となった。梅雨に風情のガクアジサイも来年は見られそうにない。夏の間に飯坂の人と縁が生じたので、飯坂古作を採りあげることとした..
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こけしの話(34) 佐藤三蔵今年も梅雨の季節となった。出勤時に紫陽花を眺め帰宅途上の叢に明滅する蛍のひとつふたつを見つけることが楽しみだったが、いずれも時季を過ぎたようだ。来年まで見られないかと思うと少々淋しい気がする。 ..
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こけしの話(33) 鎌田文市繁忙期も一段落でやっと一息つけるようになったが、疲れが抜けない。10年前ならば疲れていてもこけし棚の戸を開けて呆然と眺めていれば気力を絞り出せたのが嘘のようだ。連休の気分転換に閑話を更新する。 ..
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こけしの話(32) 長谷川清一とうとう3月になってしまった。春うきうきと草木まで息吹の季節なのだが、今後の繁忙を思うと無為庵にとっては少々憂鬱な季節だ。百年に一度?といわれる不景気風が吹き荒れる昨今を思えば不謹慎かもしれない。 ..