記事「パロディ」 の 検索結果 1753 件
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 95(僥倖だ…!) キョウジは強く思った。モニターに映る相手の顔は、覆面をかぶっているせいで、どういう人物なのかまでは分からない。でも、腕が立つのは確かなのだ。キョウジは懸命に、相手の呼び掛けに応えた..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 94とにかく止めないと。 このガンダムは暴走しかけている。しかも、自分の怒りの感情のせいで。 だから、止めないと。 キョウジは強くそう感じて、コクピットの中に身を滑り込ませる。メンテ..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 93不意に。 レーダーが、何か接近してくる物体を捉える。表示は『unknown』となっていた。 「……………」 キョウジはそれを、ひどく醒めた目で見ていた。 レーダーが捉える機影は、次から..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 92意志を失った母の身体は、無機質な『モノ』のように倒れて行く。 「母さん!! 母さん!!」 必死に叫びながら、キョウジは母親のそばへ行こうとする。そんな彼に、兵達はなおも銃を向けようとした。 ..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 91ミキノ・カッシュは母親として思う。息子であるキョウジは、とても大きな愛情を持っている、と。その愛情を、誰かに、何かに―――注ぎたくて仕方が無いような感じなのだ。 ドモンが産まれた時、キョウジは最..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 90重厚な扉の向こうに現れたそれは、とてつもなく巨大な物だった。 「こ…これは、いったい……!」 息を飲みながら声を出すミカムラに、ライゾウが応える。 「大きいだろう? 私たちは『アルティメット..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 89(分かっている!! カッシュが山の頂に居るとしたら、私は山のふもとで蠢いている虫だ!! だが今に見ていろ―――! わしだって、いつかは、いつかは……!) あの、山の頂に―――! そう思いなが..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 88「気になるのなら、声をかけてみればいいのに…。君に声をかけられたら、きっとそいつも喜ぶよ」 「そうかしら……」 そう言ってはにかむレインからは、しっかり女性らしい色香が漂っている。どこの誰だか知..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 87「第7章」 時は、今から数年前に遡る。 一人の博士が、ある『細胞』を発見した。その細胞は、優秀な特性を持っていた。並はずれた生命力を持つ上に、有機体、金属とも融合が可能。その上、..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 86「……………」 ハヤブサは、ベッドの上で眠り続けるシュバルツを見つめ続けていた。 そんなハヤブサの頭の中で、今までの『シュバルツ』に関連する、新たに分かった情報が、浮かんでは消えていく。 ..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 85包帯を巻き終わった東方不敗が、温かい烏龍茶を入れてきてくれた。キョウジにそれを渡した後、自身もキョウジから少し離れた所の壁に凭れて、烏龍茶を飲んでいる。 手は痛むが、コップが持てないほどではない..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 84そうして、どれくらい時が過ぎただろか。 治療の音が止み、しばらくの沈黙を経てから―――研究室のドアが、開いた。 「……………」 中からキョウジがふらつきながら出てくる。 「兄さん! ..