記事「パロディ」 の 検索結果 1753 件
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 71「…話…して、良い……か?」 問うキョウジに、シュバルツは頷いた。 「じゃあ……話す…ぞ。あれは……あの、化け…物、は――――」 シュバルツは、キョウジの言葉に耳を傾け続けた。 「――..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 70化け物は、勾玉だけを求めて行動している。それ故、足元で動いている人間達の動きには、さほど注意を払っていなかった。しかも、まだその身に勾玉を吸収していないせいなのか、動きも鈍い。付け入る隙には事欠..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 69グルルルル……。 しばらく『餌』を漁っていた化け物が、唸り声を発しながら顔を上げる。ハヤブサの腕の中にいるキョウジと、目が合った。 (気づかれた…!) その場にいた全員が、息を飲む..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 68「相手の部隊は壊滅状態だ。もう、さすがにこれ以上戦おうとはせぬじゃろう」 東方不敗の言葉に、キョウジも「ええ」と、返事をしようとした。しかし―――彼はそれが出来なかった。 ―――カッ!..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 67「……ま…さ…か……貴様……が―――」 「『忍者』だからな…。変装の心得ぐらいはあるさ」 残月の言葉に、ハヤブサが答える。振り返って残月は、目の前にいるキョウジを見る。残月と視線が合った『キョウ..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 66「キョウジ・カッシュ……!」 残月の自分を呼び掛ける声に、キョウジはにこ、と、人懐こい笑みを浮かべて答えた。 (この『キョウジ』は、本物か?) 残月は、自問自答する。確かに、実体がある。目の..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 65「ドモンよ、気づかぬか?」 戦いながら東方不敗は、ドモンに呼びかける。 「師匠、何をですか?」 ドモンも戦いながら、東方不敗に返事をする。しかし、戦うと言っても、身を守る程度の軽い戦いしか二..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 64「兄さん!! 俺は!?」 ドモンの声が追いかけてくる。 「悪い! お前は―――外を、頼む!!」 そう言ってキョウジは、忍者二人とともに、石柱の乱立する『陣』の中へと消えて行った。 「兄さん..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 63移動をしたい方向に攻撃の比重をかけ、道が開いたと見るや移動する。移動する時に生じる隙は殿を引き受ける者がカバーする。その役目を代わるがわる交代しながら、じりじりと、少しずつだが確実に、キョウジ達は目..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 62「怒りのスーパーモードはならんとあれほど言っていると言うのにお前は―――!」 「簡単に前後の見境が無くなりおってからに! この馬鹿弟子が―――!」 「そ、そんな事言ったって……兄さんが―――!」 ..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 61勝った―――! 仮面の魔道師は、戦場を見下ろしながらほくそ笑んだ。赤いマントの男は孤立し、あの老人と目標は、身動きが取れない。あとひと押しで、勾玉を手に入れる事が出来る。その為の仕上げを..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 60東方不敗が合図を送ると同時に、キョウジ達がいる所にも、妖気をまとった兵達が到達していた。 「な、何だこいつら……!」 ドモンが、兵達から発せられる妖気から兄を庇うように、その前に立つ。 「ド..