記事「パロディ」 の 検索結果 1753 件
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 47夜更け。 いつもの革のロングコートに着替えたシュバルツは、隠れ家からほど近い所にある大きな木の上で軽く己の身体を休めていた。そんなシュバルツの様子を、少し離れた所から、ハヤブサが見ていた。時間が..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 46ガンッ!! 隠れ家から外に出たハヤブサは、手近にあった岩を、思いっきり殴った。その衝撃で岩が穿たれ、ハヤブサの足元に、無数の小石や砂が降り注いでくる。 結局、俺は斬らねばならないのか。 ..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 45「―――以上が、里に伝わる、『龍の勾玉』に関するすべてだ」 ハヤブサは、長老から伝え聞いた勾玉の話を、余すところなく一同に伝えた。 「……………」 部屋に、重い沈黙がのしかかってくる。 ..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 44隠れ家についたシュバルツ達を、まず東方不敗が出迎えた。 「久しいな。シュバルツ・ブルーダー」 「お久しぶりです。マスター・アジア」 一瞬、二人の間に青い火花が バチッ! と、音を立てて飛..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 43「本当に、こんな所に勾玉の持ち主がいるのか……?」 ハヤブサが、思わず疑問を口にしていた。先ほどから、密林、と言っても差し支えのないギアナ高地の自然の中を進んできている。あまりにも人気が無さ過..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 42時が過ぎて、よれよれになったドモンが帰ってきた。余程ハードな物だったのだろう。 「ちくしょう……師匠め……! 料理の腕を認めるどころか、いきなりこのロードワークを課してくるとは……! 覚えてろ..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 41「…………」 書庫に着いた東方不敗は、さっそく自分の記憶に在った書物を見つけ、それを読みふけっていた。そこには、慧信が起こした事件の一連の件が記されていた。 (確かに、これだけでも十分不吉な..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 403時間後。 キョウジは本当に、自分に必要な電源と、システム一式を完成させていた。いつの間にやら椅子まで作って、そこにぐたっと、もたれかかる様に座っている。 (あ~……久々に本気だして仕事し..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 39「第5章」 これより少し、時を遡る。キョウジ達は、ギアナ高地に着いていた。南米にあるこの場所は、ドモンが少年時代に武者修行した舞台でもあり、キョウジが研究のために、何度も訪れ..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 38(もう、そろそろ潮時か……) シュバルツは、そう感じていた。「龍の勾玉の正体を知りたい」と言う自分の要求に対して、ハヤブサは、ここまで応えてくれた。それこそ、充分すぎるほどに―――。 ..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 37ハ ヤ ブ サ ――― ! シュバルツは、ただ、茫然としていた。心が、木石で出来ているわけではないから、ひどく打たれた。 「俺は何度も何度も言った!! お前に―――『生きろ』と!」 縄..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 36宿に案内してもらったシュバルツは、繕ってもらった服をそっと置くと、部屋の奥の窓際に腰を下ろした。障子を開け、外の景色を眺める。上空には上限の月が淡い光を放っている。余計な明かりもないせいか、星々もよ..