記事「パロディ」 の 検索結果 1753 件
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 35「……………」 キョウジは無言で、ただ、ある一点を見つめていた。何かを考えているふうにも見えた。 (キョウジ……) ハヤブサもまた、キョウジを見ていた。 (分かっただろう。お前が「..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 34時は今から800年ほど遡る。 度重なる戦。襲い来る飢饉。世は、荒れに荒れていた。 ここに、一人の僧がいた。名を、慧信といった。 彼は、荒む世を憂い―――何とかしようと走り回った。幸い..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 33「あれ? リュウさん、帰って来てたのか。何やってんだ? そんな所で…」 偶然通りかかった鍬を持った男に、声をかけられる。こうして平和な時間は、あっさり終わりを告げてしまった。 「――――ッ!..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 32人里から遠く離れた山深い場所に、シュバルツとハヤブサの目的地である、「隼の里」があった。 一見、普通に道を歩いているように感じるが、時々ハヤブサが、合図らしきものをいろいろな方向に向かって送って..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 31「……………」 東方不敗は、そんな兄弟の様子を黙って見つめながら、別の事を考えていた。 (キョウジは、手掛かりを探すために死体を調べた。戦う気は充分ということ―――) だが、相手は忍者部隊に..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 30「も、もう敵はおらん! 勝手にどこへでも動けばよかろう!」 体勢を立て直しながら、東方不敗が叫ぶ。それを聞いたキョウジが「ありがとうございます」と礼を言い、己に課していた直立不動の姿勢を、やっと解..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 29「そんなことは分かっておる!! さっさと行かんか!!」 「はい!!」 ドモンが再び戦闘を開始するのを感じながら、東方不敗は心の中で唸っていた。 (妙な手応えの奴だと!? 今目の前に居るこの男よ..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 28「そんなことさせるか!!」 兄を狙おうとした兵士たちの一団に、ドモンが突っ込んでいく。 「キョウジよ…。そう言えば、お主はドモンの戦いを、その目で見るのは初めてであったな」 東方不敗が、キョ..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 27「キョウジ君? どうしたのだ? 君は、弟を見捨てるのかね?」 すぐに出てくるだろうと踏んでいたキョウジが、なかなか出てこない。ダレクは少し、焦れた。 「お前ごとき、兄さんが相手にするか!!」..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 26(こいつらが……兄さんを狙っている奴らか―――!) ぴくぴくと、頬がひきつるのを感じる。銃口がこちらに向けられているのを見ても、ドモンは怖じ気るどころか、腹の底から怒りがわき上がってくるばかりだ。..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 25(知らなかった。お茶って甘いんだ……) 兄に点ててもらった何度目かのお茶を味わいながら、ドモンは思った。こんなにうまい飲み物があるなら、もっと早く教えてもらえば良かったと、少し後悔していたりする。..
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キョウジ兄さんたちに捧げる物語 24東方不敗はまず、キョウジ達を家の方ではなく、蔵の方へと案内した。 「ここに茶器がある。好きなのを使いなさい」 壁際の棚に、箱にも入れられていない茶碗がきれいに並べられている。それらをしばらく眺..