記事「ヒンドゥー教」 の 検索結果 492 件
-
中村元「龍樹」(3)●「相依性」とは「これがあるとき、かれがある」という関係を言うが、原始仏教では十二因縁のうちで「前の項があるときには次の項がある」と言う意味だったが、中観派はその関係をあらゆる事物の間に認めようとした..
-
中村元「龍樹」(2)●「空」は全てを抱擁する。それに対立するものがない。その「空」が排斥したり対立するものは何もない。実質について言えば、「空」の真の特質は、「何もないこと」であると同時に、存在の充実である。それはあらゆ..
-
中村元「龍樹」(1)講談社(2002/6/10)ISBN-10:4061595482●『中論』冒頭の「帰敬序・帰敬偈」…中論全体の要旨。否定の論理の典型、8種の否定句「八不(はっぷ)」。嘉祥大師吉蔵は「八不は既に是れ衆経..
-
「タゴール著作集 第7巻(哲学・思想論集)」第三文明社(1986/04/20)ISBN4-476-04037-3●【人間の宗教】 どういうものか、私の心は最初は宗教にはよそよそしく冷ややかで、どんな宗教からも全く影響されることはなかった。●やが..
-
KAWADE道の手帖「中村元生誕100年-仏教の教え人生の知恵」(2)●釈悟震「今日の日本の少なからずの仏教エリートたちは、キリスト教の『愛』と仏教の『慈悲』を同列に並べる傾向がある。このような姿勢に対して博士は、いち早く次のような教示を出している。『慈悲の精神は、人間..
-
KAWADE道の手帖「中村元生誕100年-仏教の教え人生の知恵」(1)河出書房新社新装新版(2012/9/11) ISBN-10:4309740472●中村先生の墓碑銘には、先生の翻訳になる『スッタニパータ』の中の一節で、南方仏教で特に重んじられている「慈しみのことば(..
-
中村元/奈良康明対談「仏教の心を語る」(4)●「布施」とは布(し)き施(ほどこ)す、元のインドの言葉で「ダーナ」(与えること)という。西洋では寄付することを「ドネーション」、与える人を「ドナー」といい、語源的には同じ。それが日本語に入ってきて、..
-
中村元/奈良康明対談「仏教の心を語る」(3)●水鳥の ゆくもかえるも跡たえて されども道は わすれざりけり(道元『傘松道詠』) 水鳥が跡を残さず自由自在に生きながら、行き着くところにはちゃんと行き着く。人間に当てはめてみると、自由自在といっても..
-
中村元/奈良康明対談「仏教の心を語る」(2)●ある人が毒矢に射られて苦しんでいる。彼の家族は医者を迎えにやるだろう。しかし当人が「私を射た者が王族であるかバラモンであるか、弓や矢はどのような形で材料は何であるか…分からないうちはこの矢を抜き取っ..
-
中村元/奈良康明対談「仏教の心を語る」(1)東京書籍(1990/06)ISBN-10:4487752825●「開発(かいほつ)」は仏典によく出てくる言葉だ。人間は内に尊いものを持っている。それを他の人が慈悲の心をもって伸ばしてくれる。あるいは特..
-
N-G.コウル・シング「シク教(シリーズ世界の宗教)」高橋堯英訳 青土社(1994/05/20)ISBN4-7917-5301-1●シク教は、世界の宗教の中で最も新しい宗教で、根本原理はパンジャーブ語で「イク・オンカール・サト・ナーム(Ikk oan k..
-
中村元選集〔決定版〕第30巻「ヒンドゥー教と叙事詩」(2)【マハーバーラタ】●ヴィヤーサとは単に「整理者」「編纂者」というほどの意味にすぎない。●「バーラタ(Bharata)」という語は日本ではほとんど知られていないが、現代でもインド人はインドの国名をBha..