記事「ポエム」 の 検索結果 3079 件
-
Piano Sonata No.14 (月華 #3)水面の波に月光が躍る 銀色に踊る 絶え間なく陰鬱に寄せる波に 銀色に踊る ピアノの音が礫となって耳に届く 沈黙の次に美しい音が けれどその音を退けよ..
-
Night Jasmine (月華 #2)月の 青白い波が その花を香らせる 闇が深まるほどに 吐息の花が開く まるで 恋に浮かされた その心みたいに 夜の魔法 月の呪文 やがて 朝日..
-
月のナイフ (月華 #1)月の光の煌めきが 鈍色のナイフになるから ぼくはそっと手を伸ばし 暗がりに君を誘う 窓から斜めに射した スポットライトの中に 君が置いたシルクのケープが 切り裂かれよ..
-
雑踏の孤独うねる人波に身を任せれば 押されるがまま動いてゆく 波間に揺蕩うように まるで言葉など知らないみたいに 虚ろな瞳を抱えて ただすれ違うばかり ぼくは一人 ..
-
Good Night ~月の光月の芳しい眼差しで 街は夜の深みに沈む 二度と戻らない今日は 明日という日を招く波 今はただ 夜と言う名の絹に抱かれて 夢への旅路を求めればいい その唇にそっ..
-
時のはざまに揺れながら (Memorial Writing 900)それはまるで 風に乗ってふんわり舞い込んでくる 桜の花びらのようであり あるいは 思いもよらない時に贈られる 一輪の花にも似ており それから 木々の小さな..
-
尋ね人行方知れずの万年筆を探すような そんな心で わたしを探して 繰り返される哀しみの寄せ波を ためらいがちに 両手ですくうから 懐かしい風景に瞳を注ぐ その眼差し..
-
久しぶりの手紙爽やかな夜風に背中を押されたら あなたの横顔をふんわりと思い出しました いくぶん唐突で けれど久しぶりのことで 軽く驚いたあと懐かしくなったから手紙を書きます アラサーだと..
-
この旅が終わるときいずれ この旅が終わるとき思い出すだろう その頬の温もりを そっと 風に揺れ囁いた風鈴のような その柔らかな微笑みを あなたは太陽 わたしは月..
-
DREAMER ~夢を見る人~匂やかな春の風が カーテンを揺らすから 小さな窓のそばを 離れられずにいるのです 芳しい風の色が 心を震わすから ミントの鉢植えの水を 忘れがちになるのです ..
-
忘れ物はないですか忘れ物はないですか 移ろいゆく先はどこですか またたく間に咲いて散りゆく それが定めなのでしょう 忘れ物はないですか 春の知らせは行き渡りましたか 空知らぬ雪に姿を..
-
名残の花びら名残の花びらが 不意に町を染めた時 ワイパーに絡む雪をじっと眺めてた ラジオの向こう側で 季節外れの雪を 黄色く喧しく知らせてる しまいかけだった セーターの..