記事「ポエム」 の 検索結果 3079 件
-
恋の終わり ~吾妻橋にて~吾妻橋の欄干に 君は体を預けて 流れ下る河を見つめてる 梅雨の切れ目の空は 鈍く霞んだブルーで 風に紛れるように ぼくは小さくため息 遠ざかってゆく 雑踏のノイズ ..
-
REPRISE響き渡る 風の歌 絶え間なく 寄せる波 切れ目なく 湧き上がる雲 季節の移ろいは 永遠の約束 呼びかける 愛の歌 五月雨る 星の蒼 霞まない 遠い約束 なにより移ろう..
-
面影色空の景色が 季節をまたいで 木陰の色が 浅くなる 振り向いたまま 遠ざかってゆく あなたの髪が 風に揺れた 遥か遠い面影は 思うほどに切なくなるね ..
-
風鈴軒先の風鈴が 風の五線紙に 音符を刻む 鳥が舞うあの空に 虹の千代紙を 貼るときのために 寂しげな風鈴の 夏を惜しむような か細い歌は 夕間暮れの紅に ..
-
行きつ戻りつ ~雨の夜に夏の終わりを告げる そぼふる雨の糸は 雲のわずかな切れ目さえ 埋めるようだ 穏やかに遠ざかる 思い出の背中は 次に来る季節の 予告の切れはし 傷は必ず 時が癒..
-
確かなこと ~それだけは変わらない~透明な空の色も 時として沈むことがある 鳥でさえ 羽ばたくのをためらうくらい エメラルドの海もまた 時として滲むことがある 月でさえ 照らすことを忘れるくらいに ..
-
杜の緑間引いたみたいに 遠くなる蝉時雨 宮の杜の緑が 色増すみたいで 間引いた隙間を 埋めている秋虫の ためらうように細く 密やかな鈴の音 去りゆく風景の なんて愛しい..
-
錆びた振り子緩やかに時を下る 各駅停車の窓が ひっそりと暮れてゆく 遠くに見えるビルが 紅に染まれば 夜はすぐそこ 物憂げに揺れる 吊り革のリズムはまるで 古びた時計の ..
-
橋の上から都会の川の澱む水面にも 水鳥は来る 灰色の錆びた風に 翼を染めながら 季節の色が消えてゆくことに 気付いているのに 気付かぬふりをする 人間はずるいね 寄り添う..
-
気の早い秋が来た朝すこし気の早い秋が来た朝 歩道の石畳が一瞬の煌めきを放った まるで鏡の欠片みたいに 街の空気を震わせていた蝉の声も 軒先にひっそりと揺れる風鈴のガラスも 雲の白のずっと向こう..
-
人守唄 ~子守唄に非ず幽けき風に 呟けるは 忘れがたき 人守唄 遥けき姿 想いいずる 忘れがたき 愛し人よ 雲の影に よろめきつ 見つめるは 風の往く方 星の白に 囁く..
-
いつか・・・一日が 西に暮れるように 花は 散りゆくように 涙は いつか枯れてゆくから 哀しみは いつか果てていくから 雲が 永遠に尽きぬように 花は ..