記事「ポエム」 の 検索結果 3080 件
-
悲しみ橋あの頃 あなたと二人で歩いた 懐かしい路を 一人辿ってみれば 静かに追い越した 春の柔らかな風が 菜の花の 黄色い香りを届けました あなたはわたしの 小さな手を握っ..
-
潮騒春を迎えた浜辺で 水平線を眺めれば 遠いあの日を思い出す 君がそばにいたあの日を 弧を描く海岸線の 遥か向こうに見えるのは 犬を連れて散歩する人 その面影がどこか似ている ..
-
心模様ひらいた ひらいた なんの花が ひらいた 蓮華の花が ひらいた ひらいたと思ったら いつのまにか つぼんだ 心模様は いつでも気まぐれ..
-
gentle breeze舟が白い帆に 風を受けて進むように ぼくも背中を帆にして 風を受けて歩いてみよう 少し足取りが 軽くなればいいのにな いつも俯き加減な 顔を上げて歩いてみよう ..
-
sweet ripples人気のない浜辺に立つ 足元に寄せるさざ波 吹きつける夜の風が 頬を凍らせて通り過ぎる 折から空にかかる月は ほの白く かつ青白く 寄せて返す波に託して 月の光が足元を濡らす ..
-
餘部(あまるべ)の海いつか見た 餘部の海は 冬の凍てつく風を はらんでいた うなりをあげて うち寄せる白波 砕けた後に 雪の舞い 数えること 星の数ほど 悲しみを抱えていると ..
-
影踏み遊びあなたに 手が届かない 近くにいるのに 手が届かない どれほど 心砕いて 瞳覗いても 手が届かない それはまるで 哀しい影踏み遊び すぐそこにあるのに 追いつ..
-
クリスマス・ローズ窓辺のプランターの前で 君はクリスマス・ローズを眺めてる 色に乏しい冬を 慰めるように咲く花を 右からは冬の弱い日差し 君の横顔は淡いシルエット とても優しい陰に 抱きしめら..
-
恋の行方どんな恋だって いつかはきっと 色を失い 崩れていく それは 俺の命とて同じこと いつか艶をなくして 塵になってゆく 山の頂に建つ古城も 風に削られ 雨..
-
andante都会の灰色に染まった風を かき分けながら辿りつく 金色の取っ手を引いて 少し重めのドアを開ける 微かに聞こえる Sonny Rollins 押しの強いトランペットの音 ブイヨン..
-
1月まだ来ない春を待ちわびる マフラーの温もりの向こう側で 川面を渡る風の冷たさに 肩をすくめる 橋の上で 薄雲に翳りがちな わたしの心に 早く陽射しを投げて欲しいのに ..
-
紡ぐ (Memorial Writing 200)どんなに言葉が失せようとも どんなに世界が変わろうとも わたしは 言葉を紡ぎ続けたいと思う なぜなら 風景や音と言った形あるものが 全く別の形で生き残るから..