記事「ポエム」 の 検索結果 3080 件
-
LIMELIGHT3年ぶりかしら 煙草に火をつけるのは 忘れかけていた煙の香り 通り過ぎてゆく 梅雨の重い風が 紫陽花の紫を運んでくる 貴方を思い出した ピアノを弾く貴方を 思わず知らず..
-
傘の花梅雨の空から 雨が落ちてくる 銀色の細い糸 絶え間なく しとしとと降る 音も立てずに でもわたしの耳には 音が聞こえる 灰色にくすんだ 都会の谷間 だけど色鮮やかな..
-
東風 (あゆ)貴方とよく行ったあの海辺は 今もまだ あの頃のままですか いつでも東風が吹いていたけれど 東風もあの頃のままですか 体で風を受けている 貴方の背中が好きでした 火をつけないまま..
-
姫女苑母はいつも 庭の隅の 陽だまりを愛してた つつましくも 凛とした 陽だまりを愛してた 「柿の木の 木漏れ日より 松の木の 粗い肌より 苔むした石の 柔らかさより ..
-
遠距離三昧貴方を乗せた電車が ホームを滑り出す 電車の加速度は いつもより早いみたい 見る見る小さくなるのは 尾灯の赤い光 離れてく速度は いつもより早いみたい あの頃の..
-
5月都会の夜の歩道を街灯の灯りをくぐりながら歩く 夜の風がジャケットの裾にいたずらをしても気にしない 眠ることを知らない都会のネオンはいつまでも点る まるで永遠に寄せる海の波のよ..
-
路面電車路面電車に 久しぶりに揺られてみる あの頃がなんだか懐かしいわね 今ではすっかり冷房もついてるし でもわたしは 窓から吹き込む風が好きだわ 通学の足に毎日乗ってたけど そ..
-
妖精の夜雨上がりの街 眩しいくらいの光が 今夜はやけに綺麗で 雨が埃を流したから? そういえば 見える星の数も いつもより多いみたい 持っている鞄が ちょっとだけ軽..
-
春風に誘われて春風に誘われて ツツジが色を添える 空が冴え渡る 鳥がはばたきを軽くする 町が陽気になる 歌声が大きくなる 空気が明るくなる 人々の仮面がはがれる ..
-
大きな花束それは ある春の夜のことで 週末の電車に揺られて 家に帰る途中で 大きな花束が 隣に座った 車内の空気が 花の香りに縁取られて 思わず一言 「いい匂い..
-
Silent in the Wind風の中の静寂 音があるのに音がなく その音は静寂であり 色があるのに透明で その色はうるさくなく それが 風の中の静寂
-
鏡花水月鏡に映る花 水に映る月 目に香ばしくても 手に入らないもの すぐそばで 美しく見えているのに 決して 手の中におさまらないもの 君はいつでも ぼくのそ..