記事「ポエム」 の 検索結果 3080 件
-
君影草あなたが君影草をくれたのは あの5月の 日曜日の午後のことで スズランと呼ばずに 君影草というのは あなたがそう言っていたから もらった人には きっと幸せが訪れる..
-
小さな風景画小雨に濡れた夜の静寂 寄せては返す夜の波の中に 街灯の描く白い輪郭線 白く塗りつぶされた 夜ではない空間 夜から切り取った 小さな空間 そこに 早咲きのツツジ 一..
-
ピッチャーナイター中継を見ながら 君が華やいだ声を上げる ぼくはそんな君を 無表情に眺めてる 「あのピッチャーは今年入団で これからが期待できる」 まるで野球解説者のような クールな..
-
水面花 (みなもばな)白鷺の 堀の水面に桜咲き 月はおぼろに 霞む夜 水鳥が起つ さざ波に なびきそよぐは 逆さ花 散りつつも なお 花の宴 白鷺に咲く 水面花
-
花天月地の夜夜更けの風が オリオンを揺らす 花天月地 (かてんげっち) の 夜は冴え 淡い桜よ 淡い月影よ 夢見るように 咲き競い ひとひらの 花びらとなれ 行..
-
空に空に手が届かない 青い透明に手が届かない 大きく掌を広げているのに 空に手が届かない 青い透明に手が届かない 東京タワーのてっぺんにいるのに 届かないなら 呼べば..
-
比良八講湖面波立ち 風に舞い 法螺の音響く 春霞 通う恋路の 九十九日 水も冷たき 百日目 山より出づる 清流の 水収めたり 修三会の 湖国に伝う 物語 比良八..
-
二年坂二年坂 登れば 仄かな夢灯り 風に揺れ そぞろ歩くは 人の影 石畳の面影 それもまた夢 あなたを慕うは 恋心 おぼろに雲を着る 春月の むせび泣く夜に 桃の花 咲き乱れて..
-
鼓動そっと そっと そよ風のように あなたの背中に 耳を寄せてみれば 穏やかな 力強い あなたの鼓動が 聞こえる 遥かな時間を通って まだ見ぬ明日へと向かう 絶え間ない..
-
NIGHTFALL降りてくる 降りてくる 黄昏が 降りてくる 風が 藍色に染まり 夜の足音が 降り注ぐ 高層ビルが 明かりを灯し 宝飾店のウィンドウが 煌びやかになる ..
-
桜月月のおもてに 霞立ち かすかに匂う 花のよう ただおぼろげに 風に揺れ 遙か見渡す 春の月 まだ明け切らぬ 東雲の 小手毬草に 星の露 淡く色づき あどけ..
-
白線流し時の流れは まるで大河のようだ 年老いた彼は そうつぶやいた その大河の一滴は 確かに儚いもので それでも その一滴は大河を成すと ぼんやりと 花霞に包まれるように ..