記事「安岡正篤」 の 検索結果 308 件
-
【二つの徳性】人生で一番大切なのは徳性である。 その徳性の中で最も人間に大事なものは二つある。その二つはいち早くお誕生過ぎにはっきりと表われる。 その一つは明暗ということ。 心を明るくするということで..
-
【元服の礼】人間は教育よろしきを得れば、知命、立命の教養を積めば、その人なりに大成する。 それから先はいろいろの経験が加わって鍛錬陶冶(たんれんとうや)され、いわゆる磨きがかかるだけで、人そのものは十七、八..
-
【挨拶の意味】挨拶(あいさつ)とはどういう意味かと申しますと、 挨も拶も、直接の意味はぴったりとぶつかる、すれ合うということで、従って物を言うのに、相手の痛(かゆ)いところ、痒いところへぴったりと当たる、 ..
-
【活学のすすめ】学問というものは現実から遊離したものは駄目であって、どうしても自分の身につけて、足が地を離れぬように、その学問、その思想をもって自分の性格を作り、これを自分の環境に及ぼしてゆくという実践性がなければ活..
-
【新年の解】新という字を知らぬ者はない。 然(しか)し、新という字の真の意味を解する人は案外少い。 元来この字は「辛」と「木」と「斤」との組合せである。 辛は努力を意味し、斤は木を斬(き)る「まさかり」..
-
【新鮮】人間は何事によらず新鮮でなければならない。 ところがいかにすれば新鮮であり得るかといえば、やはり真理を学んで、真理に従って生活しなければいけない。 もっと突っこんで言えば、人間としての深い道を..
-
【年頭自警】一、年頭まず自ら意気を新たにすべし 二、年頭古き悔恨(かいこん)を棄(す)つべし 三、年頭決然滞事(たいじ)を一掃すべし 四、年頭新たに一善事を発願(ほつがん)すべし 五、年頭新たに一佳書を読..
-
【萬燈行】内外の状況を深思しましょう。 このままで往けば、日本は自滅するほかはありません。 我々はこれをどうすることも出来ないのでしょうか。 我々が何もしなければ、誰がどうしてくれましょうか。 我々が何..
-
【大器量人】器量は多くの人間を包容できることだが、これもただできるだけではダメで、それをちゃんと是非善悪を見分けて、使いこなしてはじめて本当の器量と言えるので、それのできる人を大器量人というわけである。 ..
-
【お蔭を知る】本当にわれわれの存在というものは、究明すればするほど種々のお蔭によって在る。 天地のお蔭、国家や社会のお蔭、親や師友のお蔭。 この計り知ることの出来ないお蔭をしみじみと感じとり認識する、こ..
-
【「孝」という字】人間は進歩しようと思えば、統一がなければならない。 教育とは何ぞやと言えば、つまるところは先輩・後輩と長者・少者の連続・連結の役目をなすものでなければならない。 要するに孝という字は、単に..
-
【三宝】老子にいわゆる「老子三宝の章」という有名な一章があります。 我に三宝あり。<持して之(これ)を保つ。> 一に曰く慈。二に曰く倹。三に曰く敢(あえ)て天下の先とならず。 慈なり、故に能(よ)く..