記事「怪獣」 の 検索結果 961 件
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高山怪獣第一号「ペギラ」造型の真髄 ~形態学的怪獣論21顔面および口角のうしろから頸部へと凹凸がうまれ、表情に深い陰影を醸しだす。ペギラの後方からのショットを見ると、顔面付近の複雑な凹凸は山脈か氷壁を思わせる。必然性が生む説得力、あるべき姿、その味わいの深..
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高山怪獣第一号「ペギラ」の構造 ~形態学的怪獣論20ゴメスは、原型を徹底して隠そうとする(キバ、ヒゲ、ツノ、ウロコなどを付けることで、ゴジラであったことを隠そうとする)かのようなデザインだった。これに対してペギラは、何の装飾もない、ただのつるっぱげであ..
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ペギラによってウルトラシリーズにデビューした芸術家 ~形態学的怪獣論19昭和40年。『ウルトラQ』の製作が半ばを過ぎた頃、美術部門強化のため招かれた成田亨氏が最初に手掛けたのは、井上泰幸氏デザインのペギラの引継ぎ作業だった。大先輩に敬意を表してか、このとき成田氏が改良した..
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メロンがヒントになったノンマルト ~形態学的怪獣論18制作費縮小のため、フック星人と亡霊のようなゴース星人は、首から下が類似している。タイツのような黒い上下があって、首からかぶるエプロンのようにビニルをかぶっている。この模様の違いで差別化をしているが、こ..
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ファッション雑誌からヒントを得ていた池谷怪獣 ~形態学的怪獣論17成田氏からの突然のバトンタッチ。それまでの美術の仕事に加え、怪獣デザインの仕事も重なり、成田さんの大変さが改めてよく解りましたと池谷氏は言う。多忙を極める中で、毎週少なくとも1体の怪獣を提示し続けてゆ..
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まったく新しい「想い」を込めた池谷怪獣 ~形態学的怪獣論16『ウルトラセブン』第30話のプラチク星人を最後に、円谷プロを退社した成田亨氏。それまで特殊美術を手掛けておられた池谷仙克(いけや のりよし)氏が成田氏のあとを継ぎ、シリーズ終了までデザインを担当するよ..
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成田怪獣デザイン最後の輝き ~形態学的怪獣論15イカルス星人は、堂々たる悪役として申し分のない面構えをしている。ペスターを思わせるコウモリ顔。洗練されているが、どこか愛嬌を感じさせる顔である。丸い眼球の直前に配置された眉毛のような構造が、アクセント..
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宇宙人が連れてきた宇宙怪獣たち4 ~形態学的怪獣論14四脚の決定版は、ギラドラスのあとに現れた。シャドー星人が操る獅子の頭を持つ芋虫怪獣ガブラは、まさしく四脚の正統な伝承者である。 芋虫の体節のように几帳面に分割された尾などは斬新だが、長く伸びた前..
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宇宙人が連れてきた宇宙怪獣たち3 ~形態学的怪獣論13シャプレー星人の操るキラドラスは、地底の溶岩の熱に耐え、核物質ウルトニウムを食うという設定そのままに、まさしく地底の「黒」と燃え上がるマグマの「赤」を体現している。 ビッシリと全身を覆う四角形の..
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宇宙人が連れてきた宇宙怪獣たち2 ~形態学的怪獣論12放映開始直前の媒体(雑誌など)では、エレキングは終生のライバル・カプセル怪獣ミクラスと常にセットで紹介されていた。ミクラスは、あらゆる点でエレキングをみごとに補完した。白に対するこげ茶、洗練に対する泥..
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宇宙人が連れてきた宇宙怪獣たち1 ~形態学的怪獣論11『ウルトラマン』において純然たる「宇宙怪獣」は意外に少ない。亡霊や落書きや想念の化身を除けば、ベムラー、ドラコ、スカイドン、キーラ、サイゴ、ゼットンを数えるばかりで、ゼットン以外は地球生物の原形を想像..
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キングジョーのデザイン法 ~形態学的怪獣論10人頭の人間型宇宙人のバリエーションとして、成田氏は2体のロボットを生み出した。当初はどちらも、怪ロボットとしか呼ばれていなかったキングジョーとユートムである。このうちユートムについて成田氏は、「ごく普..