記事「戦争と平和」 の 検索結果 675 件
-
『現代の戦争報道』/門奈直樹/岩波書店/「真実は伝えられているか」情報戦争と言われる現代の戦争。では、戦場の真実は報道されているのか。本書は、現代の戦争報道の実態を、世界のメディアと国家、軍隊との関係を事実の検証に基づきながら分析している。 その結論は「戦..
-
『マクロ経営学から見た太平洋戦争』/森本 忠夫/PHP研究所/「矛盾に満ちた狂気の『魔性の歴史』」私の書評を根気良く読んでいただいている人には、この表題及び出版社の本を書くなど奇怪に見えるかもしれない。マクロ経営学を論じたこともなければ、PHP研究所の本を読むのも初めてである。 ところが..
-
『平和秩序形成の課題』/渡辺治・和田進編/大月書店/「世界平和を実現するために何をすべきか」講座「戦争と現代」第5巻。最終巻で、世界平和を実現するための対抗構想、思想、担い手を検討する。 本書の出版は2004年4月である。「九条の会」発足以前である。その時点で本書は、「九条改憲に反..
-
「小泉劇場」 靖国参拝「違憲」判決小泉首相の靖国参拝は「違憲」との判断が大阪高裁で下された。これまでにも福岡地裁などで「違憲」判断が確定している。 この高裁の「違憲」判断を、「理解に苦しんでいる」と言ってのける小泉首相。今後の参..
-
『トルストイの生涯』/ロマン・ロラン/岩波文庫/「平和を願い隣人愛を訴えた文豪」トルストイは青年時代に大きな影響を受けた作家である。高校から大学時代まで貪るように読んだことを思い出す。当時、好きな作家の筆頭はトルストイであり、その次がドストエフスキー、夏目漱石だった。トルストイ..
-
『平和と平等をあきらめない』/高橋哲哉×斉藤貴男/晶文社/「戦争する国への道を許さない」哲学者高橋哲哉とジャーナリスト斉藤貴男の対談。ポスト団塊世代の二人が、戦争と差別の時代をどう生きるかを熱く語る。 斉藤貴男はかねてから知っていたが、高橋哲哉は最近までまったく知らなかった。東..
-
『ナショナリズムと戦争』/後藤道夫/山科三郎編/大月書店/「なぜ戦争をするのかに応える一冊」講座「戦争と現代」の第4巻。第5巻が先に発行されたので、これで完結となる。と言っても第5巻はまだ読んでいないが・・・。 現在のアメリカによる戦争戦略がなぜ行われ、なぜ日本はそれに追随するのか..
-
「小泉劇場」 第2幕 初日「小泉劇場」の第2幕が開いた。しかし、同じセリフの繰り返し。小泉マジックの芸無しぶりがあらわれた一幕であった。 現実的な未来を示すことはなく、すべてがフィクションの世界。フィクションにも夢があれ..
-
『島唄の奇跡 白百合が奏でる恋物語、そしてハンセン病』/吉江 真理子/講談社戦後60年、沖縄ではいまだに米軍基地による被害が繰り返されている。 「毎日、飛行機は飛ぶし、演習で山は燃えるし、民間飛行場もアメリカの飛行機が占領するし、民家には飛行機からいろいろな物質が落ちる..
-
『東洋の平和思想』/村瀬裕也/青木書店/「古の昔から平和思想は芽生えていた」古代中国と言えば戦乱につぐ戦乱というイメージが強い。その古代中国にも平和を求める思想があった。 墨子、孟子、荀子、杜甫の平和思想が論述させる。中国の古の思想家は有名であるが、難解であり、敬遠して..
-
『匣の中』/大浦ふみ子/光陽出版社/「大人はなぜ戦争をするのでしょうか、僕には分かりません」「おとなはどうして戦争をするのですか。ぼくには理解できません。子供たちを二度と戦争で苦しまない世界をつくってほしい」 米英軍のイラク攻撃で両腕を失った少年の訴えです。この少年は両親を含め十六人の..
-
『われらの悲しみを平和への一歩に』/ピースフル・トゥモロウズ/岩波書店9・11テロの衝撃は今も忘れられない。世界貿易センタービルに飛行機が衝突する映像は今も目に焼きついている。 犠牲者家族の中に、報復戦争に反対する人がいることを聞いたことがあり、犠牲者の声に共感を..