記事「戦争と平和」 の 検索結果 675 件
-
『天皇が来た日』/林田遼子/「戦後数年の日本を描く作品が収録された隠された珠作」戦後無一文で日本に引き揚げてきた家族の貧しさと、日本の社会状態が見事に描かれている。貧しいながらも逞しく生きる人々を描いた短編が詰まっている作品集。 文体や描写の狭い点など、荒削りな感じが否..
-
『チンチン電車と女学生』/堀川 惠子,小笠原 信之/日本評論社チンチン電車って標準語なのかな?路面電車という言葉もあるけど、もともとはチンチン電車といったのかな? 昔に比べれば減ったというけど、旅行に行くと便利な乗り物としてよく利用する。長崎、熊本、広..
-
『地上生活者 (第1部)』/李 恢成/講談社『地上生活者』とは、なんとも変わった題である。最初、小林多喜二の『党生活者』を意識した作品かと、直感として感じた。 作品の前半に、小樽文学館や小林多喜二などのことが繰り返しでてくる。やはり、『党..
-
『二十四の瞳』/壷井 栄/「命を奪い、自由な精神を奪う戦争を繰り返してはならない」今日は60年目の8月15日。2000万人以上の命を奪った戦争。それだけではない。戦後も、後遺症や飢餓、ヒロシマ・ナガサキでの被爆、第2次被爆、などなどで、数え切れない人々が命を失った。 命が助か..
-
『終焉の姉妹』/千田 夏光/「戦争がもたらした悲劇、長崎原爆投下を描くノンフィクション小説」戦前から戦中、長崎の原爆投下、占領軍の上陸、その後を描く大河小説のようなノンフィクション。この小説を、長崎の地で読んだ。それだけに鮮明な印象を受けた。 戦前、生活のために軍隊に志願した農家の..
-
『未来をひらく歴史』日中韓3国共通歴史教材委員会歴史教科書問題が、国際問題に発展している。そうした中で日本・中国・韓国の研究者・教師らが、3年間で10回の会議を重ね、歴史認識の共有をめざそうとした試みの意義は大きいだろう。 歴史教科書問題..
-
『リトルバーズ』綿井 健陽フリーのジャーナリストが、「攻撃される側」から見た戦争として、バクダッドで「起こった事件」を語る。 「ここイラクは当然報道規制や言論の自由のない国だ。アメリカだけでなく、イラクも含めてお互い..
-
『靖国神社』大江 志乃夫本書は1984年時点の靖国問題を解くために、靖国神社の歴史的経過を中心に分析されている。 中曽根首相(当時)が靖国参拝をしたことに対し、国内外の世論が高まり、外交問題を重視した中曽根首相は公..
-
『ナチスの国の過去と現在』望月幸男/「ドイツ現代史から日本を見ると」なぜドイツにヒットラー・ナチスが誕生したのか。民主主義を追求したワイマール憲法のもとでナチスがなぜ第一党になったのか。 「ドイツ国民は、この反民主主義的で独裁的とされるナチスを」「第一党に押..
-
『戦争が遺したもの』鶴見俊輔・上野千鶴子・小熊英二サブタイトルが「鶴見俊輔に戦後世代が聞く」。このサブタイトルどおり、三日間にわたって鶴見俊輔に上野千鶴子と小熊英二が、鶴見俊輔の戦中から戦後の話を聞きだす。 最近、鶴見俊輔、上野千鶴子に関心を持..
-
『近代日本の戦争をどう見るか』/大日方純夫/山田朗/大月書店/「近代の戦争から現代の戦争を考える」なぜ現代も戦争が絶えないのか。近代日本の戦争を解明しながら、現代の戦争を考えようとする書。政治的側面や経済的側面、様々な側面から明治維新後の近代戦争を分析する。「現代と戦争」シリーズの第三巻目である..
-
『ピカソ』瀬木慎一/「ゲルニカ」=非人間的な暴挙への抗議スペインでは、テロ反対のデモに1000万人が参加したという。テロは絶対に許せない行為である。同時に戦争も非人間的な行為であり許せない。 今日14日はスペイン総選挙の投開票日だと聞く。アメリカのイ..