記事「短歌」 の 検索結果 17219 件
-
短歌人誌 二○二七年一月号より その一公園は祖父とゆくもの夕方に祖母が迎へにきてくれるもの 桃生苑子 祖父母との仕合わせなる思ひ出を持つ幼年時代。 律よく、平仮名の具合も良い。 ..
-
「いひわけ」いひわけ 葛の葉のいきほひやうやうしづまりぬ紅色小花落としつくして 恵利さんとカフェに珈琲飲んでゐる頭にくることあるよねそりやあ 歩数計を着け一日に二..
-
短歌人誌 十二月号より その九樫の木の下に拾ひしどんぐりを見知らぬ町の角々におく たかだ牛道 お茶目。 スーパーのいつもの径路をはみ出してわれに一缶のEBISUを宥す ..
-
短歌人誌 十二月号より その八真剣に姉はいひたり 八十歳はやはり八十歳のからだなのよね 佐藤由美 八十歳;はちじふ 八十歳の自分と言ふことに、心底思い..
-
乗りふりし車の鍵のリモコンのきかずなりたり神在月に思ひの他暖い一日となつたのですが、ぼうぼうと過ごしてしまつた。
-
短歌人誌 十二月号より その七ゆつくりと右に左に鈴を打つどの鈴も鳴りて神の場浄む 保里正子 ひとつ前の一首で、三番叟の場と知れる。 如何にもゆつくりと振られる鈴、その音までも..
-
菊月のひねた胡瓜を浅づけに台風ばかりの雨の秋なりなんだかなぁ、な日日。 自分の力で打開するしかないんだ。
-
濡れ鴉よたび啼きたり水嵩をましたる川辺の電柱のへに起きると、今年初めての雪が軒を白くしてゐた。 冬のブーツ、内側にもこもこしたものが貼つてあり、防水になつたもの、を履いて散歩にでる。 晴れたと思へばすぐに時..
-
短歌人誌 十二月号より その六農の子が多くしめたる小学校転校するは巡査の子のみ 籠房代 昭和のどの時代あたりなのでせう。 巡査、が懐かしい。 田じまいひの棚田千枚田..
-
台風の庭に五歳がシャボン玉を吹けばちぎれてはじけてしまふ本日も冷たい雨が。 散歩を短く切り上げて、撮りためていた「そして誰もいなくなった」を、 三回一息に観る。
-
エクスキューズを言つておしまひ長月のテレビに風は右寄りにふく雨。 みぞれにかわるかしらん、と思つたんだけど、気温がさほど下がらない様子。 百円ショップで小さなちいさなスノーマンを買つてきた。 わたし..
-
短歌人誌 十二月号より その五ひがんばなひと群れ水漬き 渦をなす濁り水にも草の色見ゆ 吉田郁子 歌のかたちが美しい。 情景もまた、美しい。 いえ灯り。しろやほの..