記事「短歌」 の 検索結果 17219 件
-
一日がしれつと過ぎて猛暑日のをはりのひかりは蜥蜴におよぶ
-
ご夫婦が丹誠になる唐黍の太実のひげのいまだし青し
-
葉月なり山を下りこし秋茜はかなき色に田のうへをとぶ
-
川堰のうへに薄もやたちこめる 文月の雨のしばしをやみぬ
-
線路にそふ児童公園うんていに男児がひとり下がりてをりぬ
-
蜆とる舟の舳先をふうはりとゆりかもめ二羽かすめ飛びゆく
-
水路灯ひとつひとつにとまりゐる河鵜むきむき羽をかかげて
-
宍道湖の波止にあそべる黒鴨のはづくろひする羽に風くる
-
大工なりし舅は仕事の休憩を「煙草にするか」といひたり昭和
-
杖とハンカチを上がり框にそろへおく九十三歳投票の朝に
-
短歌人誌 十月号より その六ボックスのぼくの前の人 四つ目の駅に着くころには化け終わる 小林惠四郎 電車で化粧をなすの図。 わたしもオバタリアンとなり(オバタリアンがもう旧い)..
-
短歌人誌 十月号より その五大暑はや疲れはきざし電動のトイレの蓋に甘噛みされぬ 岡本はな 甘噛み、になんとも気怠い気分があらはれてゐる。 街に出るバスに急ぎし幾度のたかだか四..