記事「短歌」 の 検索結果 17219 件
-
折口信夫の大阪の墓に詣でます+冬の飛鳥の里訪問記大和仮名 いの字を児(ちご)の筆始め (与謝 蕪村) お正月の書初めをするので、筆をとって覚束ない手つきで子どもがひらかなの「い」の字を書いています。「い」はもともとは「以」の字が..
-
折口信夫会での富岡多恵子さん講演+カーヴド・エアの1990年ライヴ盤王陵に 牛を放つや 秋の雲 (三好 達治) 詩人三好達治は晩年、親友の作家・石川淳に向って、「俺は俳人になったら良かったかな」とふともらしたそうです。夷斎先生(石川淳の雅号)、真意..
-
人気者・穂村弘の短歌研究賞受賞式+サッカー・プレミアリーグは熱戦続きたましひの たとへば秋のほたるかな (飯田 蛇笏) 詞書には「芥川龍之介氏の長逝を深悼す」とありますから、昭和2年7月24日に35歳で亡くなった芥川を追悼した句なのが知られます。「..
-
横須賀美術館ではヤノベケンジ!+「與門会」では山口昌男氏と大岡信氏朝ぼらけ 水隠(みかく)る蛍 飛びにけり (芝 不器男) 朝靄のなかにしらじらと夜が明けようとするころ、川べりを低く蛍がぼおっと光りながら飛んで行きます。ちょうど梅雨前後の季節には、不器..
-
2021年 追想花の名を問はれ知らぬも口惜しくすべてミヤマシラネと答ふ 石楠花も躑躅も落ちて山は夏愛想もマスクも要らぬ森だ プチプチを潰す求人ないものか探しあぐねて潰すプチプチ ..
-
思いつくままに 後編数日前に、また小菅の湯に出掛けた。 最近は遊んでばかりで、気ままに過ごしている。 若い頃から命を削るほど働き、10年以上の歳月を介助と介護に費やし、やっと手に入れた穏やかなはずの暮らし..
-
2021 皐月春耕や鍬の手垢も懐かしき 生きること鍬振るうこと五月来ぬ 熊穴を出づればご無事で何より 肩書きは花愛でるひと学ぶひと こどもの日むかしの..
-
2021 卯月洗濯を終えて四月の空ばかり 区役所の肝いり三色菫かな 疎まれるほどに泣きたい春を酔ふ 逝きし人なつかしき貌ばかり春 生きるって難しい..
-
2021 弥生老境の心地ゆるみし蕗の薹 大正の雛は付喪神なるか 樋伝ふ音なき雨や雛をさめ 恋猫の誰も来ぬ日は寂しかろ 恋猫も一筋縄の渡世かな 幅のない議..
-
2021 如月冴ゆる月天心ベロ藍に染む村 凍月やラピスラズリの村となる 執着を棄てて合掌法然忌 世話役の愚痴聞く猫の嚔かな 腸に滲みる恩義や春隣 ..
-
2021 睦月かさじぞう かさじぞう.mp4 闇汁のやうな雑煮でありにけり 小寒やジキルとハイドとわたくしと 人間はひたすら猿か寒四郎 ひとつ咳してもコ..
-
霜月結界を張りてけふより冬と為す 惜秋や江戸を百里の九十九折 口下手のほつほつほつと零余子飯 新米の塩むすび経木に包む うどん粉を捏ねて寝かせて夜食かな..