記事「短歌」 の 検索結果 17220 件
-
極細のテグスのごとき髪の毛の朝のキーボードの上にすけて見ゆ
-
「霜月に」霜月に ペディキュアをせずてのびたる爪の先のややふぞろひに切らるるあはれ 団栗のこぼれおち敷く路をゆくゴムのソールにたしかめながら 鋭き声にひよど..
-
シェリー酒をのまむと思へどシェリー酒なく発泡酒半缶のみてさびしゑ金柑。 子供の頃、ご近所の金柑をもいで食べてゐました。 ゆすらうめ、も。
-
空港の灯火あかるし山並みと雲のさかひのとけあふやうに蝋梅は満開。 なのに、まだ梅の花を見ない。
-
対岸にあかりいくつかとぼりたり湖面に鴨の影いよよ濃し藪椿。 陽だまりに。
-
くれがたの二輌電車は灯をともし宍道湖にそひ走りゆきたりコガモ。 小型の鴨類ですけれど、赤茶色の頭部に緑色の過眼線をもち、美しい鴨です。 用心深くて、コンデジでとらえるのは難しいのですけれど、 この日は..
-
市道なるほそき峠をくだりきてここより路は竹林へ入る過日、好天の川岸。 コガモのファミリーが日を浴びてゐました。
-
島根半島をかこむ雲よりぬきいでて風力発電塔はなみたつふふ、濡れ落葉なり。
-
高空にすぢひく雲や積む雲や宍道湖に今日なみしづかなり榛の木の実をついばむ鶸。 ようく見ないとわかりませぬよ。
-
ながながと生きこし果てに家族なる数へり増してつひに減るらむ蝋梅
-
山道といふほどもなき県道にけふ三体の狸のむくろ今年お初のいぬふぐり。
-
きぞの雨ににごりながるる斐伊川の流木に河鵜一羽がとまる