記事「短歌」 の 検索結果 17220 件
-
麦酒いささか飲めばよろめく九十歳もうじふぶんと室をいでゆく
-
はなみづのやまぬ赤子は両の手に紅白のかま鉾を持ち立つ加賀友禅の青と紅。
-
弟の妻のおなかに手を当ててもすこし良い子にゐてねと言ひぬ繭にならなかった白菜は、やがて外葉をひろげる。 春の日差しと共に、芯からは荅が伸びる。 荅の先には莟がつく。 合掌
-
とうさんに目隠しせしむ七歳は福笑ひの鼻まづは手わたす午前中の雨も午後からは上がりました。 写真は、白菜の繭。 畑に置かれた白菜の玉は、外側が徐々に干からび、繭のやうに。
-
身重なるつまに蟹殼のかたかるを鋏にわりて子は皿におく何と言ふ暖かさ。 半袖Tシャツの小学生、魚釣りをしたみたい。
-
子とそのこ子と子の連合ひらあひつどひ麦酒をのまな元日なれば桜花芽が、ほらもうこんな。 春よ来い。
-
お年玉を子よりいただくありがたくいただく晴れて新年の座に夕方、六時半ごろになると時折露地のほうから何人かが喋る声が聞こえてくる。 何時だつたか、あまりに野太い声で、誰か口論でもしているのかしらんと、少しばかり怖くなつた..
-
千両ゆ朱実こぼれて床の間のちさき三宝にお重ねをのす蝋梅は、もうおしまい。
-
雲ゆきてはだらの雪に日はさしぬからすの声のとほく聞こえく以前、市の国際交流員をされてゐた女性が、五年ぶりに再訪。 彼女を囲む会に出かけてゐました。 FBではもつぱら写真を見るだけなのですけれど、以前と少し..
-
明けて元旦屋根につもれる雪まろし玻璃戸のまへにしまし目つむる二十八日だと油断してたら、今日はもう三月朔日ではないか。 人間、油断しちやあいけない。
-
ジョウビタキがジョウビタキが戻つてきた。 今日は久しぶりにモズにも出会えた。 カワアイサの婚姻色の番いも久しぶり。 鳶が、頭上すれすれを旋回する。 風切り..
-
さまざまな莟がさまざまな花木の莟がふくらんでゐました。 梅園の梅の蕾はもうほころんでゐるものも。 丘沿いの斜面には馬酔木の莟が、まだかたいながらもみつしりとついてゐます。..