記事「短歌」 の 検索結果 17219 件
-
重ねる君と棲む今を幾とせ重ねども 終の住み処とならざるものを 露草の色鮮やかな紫に 遠き故郷の庭先をみる 吹く風に香りうつして花々は 過ぎ行く時に逆らわず舞う ..
-
白いシャツベイズリーの織柄のある白シャツを 着るあてもなくあてがってみる いつかまた五月の風の吹く中を 足取り軽く歩く人待つ 風に乗るつつじの甘き香りうけ しばし忘れて深呼吸する ..
-
花は咲き、続く善きことも悪しきことにも同等に 積もり積もれば哀しみ秘めり 花ばなのリレーの如く咲き繋ぐ その力受けまた一歩行く 故郷のさくらの便り届き日は しばし彼方の波を忘れり ..
-
優しい記憶浮かび来る記憶の底の甘きもの 冷えたくちびるぬるき両頬 見慣れたる背中の広さ厚みさえ 確かめてみる両の掌 何事もなきが如くにあるき出す 数十日を埋めし街並み 少しずつ..
-
今日より明日とひと場所に桜の花のほころびて 今日という日の一筋の明 気がつけばおもく揺れ咲く雪柳 今日の季節をいまさらに知る 久しぶりに通った道には、春の花があちこちに種類豊富に。 上を見..
-
白木蓮君の背と私の背中をくっつけて おしくらまんじゅうしたき日のあり 古き友心配をする隅っこに 入り込みたし身勝手心 夕暮れに白木蓮の白眩し いつの間にやら近づきて春 まだ..
-
溢れる花の行方春色の花溢れたる店先は 買う人もなく日々溢れたり なんとなく心寂しいこの頃を 満開の花で埋め尽くしてみる 気持ちに余裕がないと、必要なものにしか目がいかなくなって、心ざわざ..
-
どこかに落とした常識を殺気立ち買いし人らに呆れつつ 心の隅のざわめきしもの なにもないスーパーの棚。 超特価の札が切なく。 次にここに並ぶ時は、超特価の意味が逆になってたりして・・・^^; などと、嫌みの一..
-
ほんの少し髪を切る髪を切るこの日と決めて髪を切る 結局いつでもよかったものを 風沁みて今夜は鍋と野菜切る 水菜はあおく静かに煮える 明日へのベクトルの差をしみじみと 胸に刻んで水底を見る ..
-
距離遠距離というほど遠くもなき距離を 弥生の空は風に乗せゆく 愛でし夜の桜一輪浮かびくる 次の春への思い揺れつつ 知らぬ間にのびたり縮んだり。 人と人との距離は複雑。 ..
-
添うて吹く風に添うて過ぎよと春暦 きみ待つ時の迷い長きも 二月があっという間に過ぎてしまいました。 先の見えそうでみえないことを待つのは、いくつになっても心揺らぐものです^^; カレン..
-
かたわら返りたる言葉なき夜の手元には 読みかけの本と携帯電話 風の強い夜。 薄曇りの夜。 春の匂いの流れる夜。 そんな日もあります(^^)