記事「短歌」 の 検索結果 17405 件
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道浦母都子.選照返す柿葉の光小窓よりみどりはさして蔵は水底
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辺見じゅん.選そねの原の・・・の海へ漕ぎゆかん清(すが)しき風に帆柱を立て
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川野里子.選新しく印して厚き名簿かなはるけき戦といへぬ広島
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春日井建 選疑はず歩めばそのまま天にゆく朧の月の長き坂道
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蒔田さくら子 選たぽたぽぽさながら小鼓(こつづみ)きくごとく船縁(ふなべり)たたくさざ波の朝 貝洗ふ真珠筏に遠く近く花の丘発つ晩鐘とどく
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藤井常世 選無遠慮に茶の間に銃声おくりくるテレビの上の寒蘭香る まっすぐに降りて獲物を掴(つか)む瞬間(とき)鷹(たか)の尾羽根の縞(しま)あらわなり
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福島泰樹 選 NHK全国放送億万の女人(にょにん)の涙を雲として劫火の空に雨とふらせよ 断念を決めて開ける窓遠く白毫(びゃくごう)のごと星は糸ひく
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伊藤一彦 選我等にも笑へぬ日は来む同窓の友の幾人(いくたり)もはや笑はず 軒ふるるばかりの路地の漁師町一尺の空を不意に猫跳ぶ
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小島ゆかり 選 一席明日ねと別るる子等の振り交すかの手は吾にもあると思ふが トトトンと駆けてのぼらむ歩道橋 白きスニーカーをおろした今朝は 原発のすべて止まりしこの国の外灯の下新聞配る
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松平盟子 選 NHK全国放送ただいまと声をかけると笑うとう「モモ」と「クリ」なる彼の出目金 寝そべりし様(さま)に干(ほ)さるるセーターは大きな竹の籠(かご)にかぶさる 自転車でくだる坂道ジャンパーは孕(はら)みても..
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栗木京子 選炒飯の鍋へカツンと割り入れる安売り卵は黄身がふたつも(NHK全国放送) 反り返りそりかへりして星を拾いしあの貴の花星となったり(一席) 点滅灯の行き交ひ絶へぬ空の下ハワイも知らずに新聞くば..
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穂村弘 選 5首たった今トレーに捨てたお茶殻(ちゃがら)はもはや触れるもおぞましき体(一席) 前頭葉を熱くしながらシロは待つ朝刊くばる吾に恋して(二席) 淋しいかいなどと問(き)くなよかりかりに乾いて割れ..