記事「芥川賞」 の 検索結果 2029 件
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平野啓一郎 「日蝕」 ――― 第120回(平成10年)芥川賞受賞作品「スゴい小説を書いてやろう」 京都に住むとある大学生が、このようなことを思い立った。 「誰もがビックリして腰を抜かすような、猛烈にスゴい小説を書いてやろう。これぞまさに日本文学の名作だと言わんば..
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藤沢周 「ブエノスアイレス午前零時」 ――― 第119回(平成10年)芥川賞受賞作品「?????」 謎である。全く謎である。これまでにない謎の深さである。しかも、限りなくノーヒントである。 「ブエノスアイレス午前零時」を、何の疑問も無く読み終える人が、果たしているだろうか? ..
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花村萬月 「ゲルマニウムの夜」 ――― 第119回(平成10年)芥川賞受賞作品芥川賞の読書も、この辺りまで来ると作品選びも手探りになってくる。 最近の文学の動向には全く音痴な私であるから、なるべく多くの情報源に当たりながら、それなりに評価を得ている作家を選んで、その芥川賞..
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辻仁成 「海峡の光」 ――― 第116回(平成8年)芥川賞受賞作品「辻仁成」という文字を見て、あなたは何と読んでいるだろうか? 「つじひとなり」と読んでいる方は、作家としての彼、あるいは中山美穂との結婚でブラウン管に映った芸能人としての彼を知っている方であろう..
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奥泉光 「石の来歴」 ――― 第110回(平成5年)芥川賞受賞作品「石の来歴」を読み終えた。 面白かった。エスプリもあった。イマジネーションも感じられた。 だが、私は疑問を感じずにはいられなかった。 「小説とは何なのだろう?文学とは何なのだろう?」 ..
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辺見庸 「自動起床装置」 ――― 第105回(平成3年)芥川賞受賞作品突然だが、あなたは夜、快適に眠りに就いているだろうか?そして朝、快適に目覚めているだろうか? 私は残念ながらそのどちらも得られていない。夜はなかなか寝付けないし、朝目覚めても、なかなか起き上がる..
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池澤夏樹 「スティル・ライフ」 ――― 第98回(昭和62年)芥川賞受賞作品池澤夏樹の「スティル・ライフ」。小説としては、面白かったと思う。面白かったのではあるが、欠陥の多い作品である。どのような欠陥があるかは、追ってご説明差し上げる。それでも今回それほど私が憤らずに済んだ..
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島田雅彦 「優しいサヨクのための嬉遊曲」 ――― 第89回(昭和58年)芥川賞候補作品島田雅彦は、純文学界では今や巨匠としての待遇を受けている。純文学好きでありながら彼を知らないというのは、「モグリ」であるとの誹りを受けても止む無いような状況だ。 しかしその一方、島田氏の一般の知..
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田中康夫 「なんとなく、クリスタル」 ――― 第84回(昭和55年)芥川賞候補作品田中康夫が書いた「なんとなく、クリスタル」。ご存知の通り、発表当時大ベストセラーとなった小説である。その数なんと百万部。ミリオンセラーである。この小説が、いかに話題になったかがお分かりになるであろう..
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村上春樹 「風の歌を聴け」 ――― 第81回(昭和54年)芥川賞候補作品 (後編)さて、読み終わった。 「?」 何だったのだろうか、この小説は。随所において、村上氏が訴えたいことが断片的には綴られていた。「僕」が語るのではなく、デレク・ハートフィールドという架空の小説家を通..
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村上春樹 「風の歌を聴け」 ――― 第81回(昭和54年)芥川賞候補作品 (前編)先日、例によって私が電車の中で文庫本を広げて読んでいると、横にお歳を召した男性の方が座った。歳は一見すると、五十から六十辺りの方だった。その方はカバンの中から本を取り出した。村上春樹の「アフターダー..
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高橋三千綱 「九月の空」 ――― 第79回(昭和53年)芥川賞受賞作品私が高橋三千綱の名を知ったのは中学生の頃である。知ったと言っても、小説家として知ったのではない。たまたま買ったマンガ雑誌「コミックモーニング」に連載されていた「こんな女と暮らしてみたい」の原作者とし..