記事「芥川賞」 の 検索結果 1981 件
-
安部公房 「壁――S・カルマ氏の犯罪」 ――― 第25回(昭和26年)芥川賞受賞作品「壁」の「第一部 S・カルマ氏の犯罪」。この芥川賞作品自体が、多くの人々にとって「壁」である。 この作品を手に取って読み始めると、大多数の人は間違いなくこう思うだろう。 「何だこれは?」 「..
-
井上靖 「猟銃」「闘牛」 ――― 第22回(昭和24年)芥川賞受賞作品芥川賞作品読書も今回から戦後作家に突入だ。 井上靖は、「敦煌」「天平の甍」「あすなろ物語」「しろばんば」など多数の作品で、余りにも有名な作家だ。 死後既に十五年経っているが、新潮文庫は未だに..
-
中島敦 「光と風と夢」 ――― 第15回(昭和17年)芥川賞候補作品先日の「李陵」に続いて、再び中島敦の作品だ。 私が読んだのは、古本屋で売られていた旧版の新潮文庫。500円というプレミア価格だった。もちろん旧字旧仮名遣いだ。近年に講談社文芸文庫として刊行されて..
-
火野葦平 「糞尿譚」 ――― 第6回(昭和12年)芥川賞受賞作品たった今、火野葦平の「糞尿譚」を読み終えた。面白かった!非常に面白かった!最初から最後まで、ストーリーに完全に引き込まれてしまった。テーマ、設定、プロット、人物描写、情景描写、何もかも最高!久々に心..
-
石川達三 「蒼氓」 ――― 第1回(昭和10年)芥川賞受賞作品現在、芥川賞の受賞作品や候補作品を読み、その感想をこのブログに書いている。 書きながら心に引っ掛かっていたのは、未だ石川達三の「蒼氓」について、このブログできっちり書いていないことだった。 ..
-
尾崎一雄 「暢気眼鏡」 ――― 第5回(昭和12年)芥川賞受賞作品戦前の作家には、尾崎紅葉、尾崎士郎、尾崎一雄、尾崎翠と、やたら尾崎という名前が多い。特に尾崎一雄は尾崎士郎とはほぼ同い年、どちらも早稲田大学出身など、共通点が多すぎる(しかもお互い大きな交流があった..
-
石川淳 「普賢」 ――― 第4回(昭和11年)芥川賞受賞作品先日お伝えした高見順の「故旧忘れ得べき」に続いて読んだのが、石川淳の「普賢」である。 いざ勇んで読み始めてはみたものの、これが結構読みにくい。 まず特徴的なのが、一つの文が非常に長い。と..
-
高見順「故旧忘れ得べき」 ――― 第1回(昭和10年)芥川賞候補作品現在私は、芥川賞の受賞作品または候補作品の中から、自分が関心を抱いた作品を取り上げて読んでいる。これを時代を下るようにして読んで行くことで、現代日本文学史の変遷を概略的に掴もうと思っている。もちろん..
-
おいしいごはんが食べられますように第167回芥川賞受賞作品の「おいしいごはんが食べられますように」(高瀬隼子、講談社)。芥川賞=純文学とおもいますが、案に相違して読みやすい文章だったので興味を持った次第です。 出版社サイトの..
-
私の気になる人・落ち行く愛の狩人・高樹のぶ子1946年、山口県防府市生まれ。 東京女子大学(短期大学部)を卒業後、 結婚して福岡市に転居したが、 まもなく離婚し、これをきっかけに小説を 本格的に書き始めた。 大学時代の恋愛体験をモデ..
-
袖触れ合うも多生の縁247 ~今年の芥川賞作品「影裏(えいり)」は禅の差す影が!?~2017年上半期の芥川賞受賞作「影裏」(えいり)を読みました。「影裏」は沼田真佑(ぬまたしんすけ。1978年生まれ)さんの作品で、今年5月に文学界新人賞を獲り、そして芥川賞にノミネートされ、大方の予想..
-
【静かな文革】文学界でもポリコレ化が進んでいる模様...