記事「角川文庫」 の 検索結果 233 件
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「タクシー狂躁曲」梁石日著10年以上にわたる著者の東京でのタクシードライバー経験をベースに、頓狂な客との騒動を笑いあり涙ありで描き出す連作ヒューマンコメディーである。 というのはほとんど嘘で、 “月はどっちに出てい..
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「もの食う人びと」辺見庸著えーっと、人類に欠くことのできない食うという行為をテーマに、基本的に食に欠けた世界の局面を取材した、週刊誌掲載のレポートをまとめたものである。 で、もう結論と云うかシメに入ると、当Weblog運..
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「文学王」高橋源一郎著10年前に買って先週に読み終わったこの本、なんのきっかけで買ったんだったか、ぜんぜん憶えてない。 たぶんブックガイドのようなつもりで買って、ところがじつは本書はエンターテインメントぽいながらもタ..
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「悪魔はあくまで悪魔である」都筑道夫著だいたい一本あたり、10分くらいで読めるボリュームの作品を、十九編あつめた、短編集である。 このサイズの小説は、どうしても星新一氏が、代表格として、念頭に来てしまって、星新一氏の作風を本流と捉え..
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「ひとめあなたに・・・」新井素子著えっと、新井素子さんの「ひとめあなたに・・・」です。 「あなたに」じゃあ、なくって。 てんてんてん、が大切。 お話は、ジャンルだと、破滅もの。 って言っても、日本が沈没するのをすっごく科学..
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「少年とオブジェ」尾辻克彦著む、尾辻克彦氏=赤瀬川原平氏の著作は今でも一般に読まれているのであろうか。ランダムに乱雑な本棚の並びに従って本書を久しぶりに取り出してみて、そういえば久しくその動静を聞かないと思ったことであった。 ..
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「わしらは怪しい探検隊」椎名誠著探検隊、と云っても、海辺での仲間うちのキャンプを面白おかしく描いた作品である。いま書いて自分で驚いたのは、こういうまとめ方をしてしまうと、ちまちました卑小なエッセイの印象を受けてしまうことだ。じっさい..
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「ウィザードリィ日記」矢野徹著当時63歳のSF作家&翻訳家であった著者が、ゲームを遊びワープロを使いながらパソコンに親しんでゆく過程を日記形式で記した作品である。当時、というのは1987年のことで、すなわちWindows95が世に..
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「死刑執行人の苦悩」大塚公子著基本的に死刑制度反対の立場から書かれた、死刑執行の現場に取材したノンフィクションである。 いやむしろ、法正義とか遺族感情とかを離れて、死刑囚の首に縄を掛けて足場を外し排泄物ダダ漏れの遺体の処置を..
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「ドミノ」恩田陸著主要な登場人物28人匹による東京駅を舞台にしたスペクタクルサスペンスアクション。 ストーリーが息を吐(つ)かせない展開を見せるとともに、読者も息を吐くことができない。なぜなら、読むのを中断した..
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「どくとるマンボウ昆虫記」北杜夫著「この本はポイと投げだすべき書物ではない。力をこめて投げ捨てるべき本である」 私の本は、力をこめて投げ捨てられてもそこらのものが壊れたりしないよう、あまり頑丈には作られてないはずだ。 本..
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「実録・外道の条件」町田康著「あなたのブログライフをお聞かせください~ブログ体験談募集~」について 二十年来、何回引越しをしても本だけは処分できない、なのに整理もしない、それならデータベースを作ればいいのに、ってあんたはアン..