記事「長編」 の 検索結果 995 件
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山の哀しみ樋口明雄『約束の地』読了。 二段組み510ページの長編なのに、面白くて一気に読んでしまった。 そもそも、昨年(あるいは一昨年)、北杜市の薮内正幸美術館に行ったときに、そこに無造..
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感動作と挫折した本角田光代『キッドナップ・ツアー』読了。 児童文学なのだろうけれども、大人が読んでもしっかり耐えうる小説。子供は小さくてもちゃーんといろいろなことを考えて、想像して、経験を受け止めることが..
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そういうものか?東野圭吾『手紙』読了。 兄が心ならずも強盗殺人を犯したばかりに、その後の一生を差別され続ける青年の苦悩を描いた、東野圭吾だけれどもミステリではない作品。ちょっと重すぎるなあ。最後に少しだ..
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知らない世界船戸与一『砂のクロニクル(上・下)』読了。 大長編だが、長さを感じさせない。つい先だって亡くなった船戸与一先生だが、ほとんどこれまで読んでこなかったのじゃないか。すごく面白くて、世界には..
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他人事ではないけれど水村美苗『母の遺産―新聞小説』読了。 524ページの長編。後半部分はいらないんじゃない? と思ったら、最後まで読んだらやはり小説に必要な部分だったので、反省。五十女がエキセントリックな母..
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忍びの死闘万城目学『とっぴんぱらりの風太郎』読了。 タイトルから『鹿男あおによし』みたいな感じを想像していると、かなり違う。ユーモアはもちろんあるけれど、忍者たちの死闘シーンは相当な迫力。それにし..
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かなり怖い黒川博行『後妻業』読了。 大好きな黒川先生のご著書だが、本当に「あの事件」を予見しているかのような怖さ。保険金がらみでない高齢者の死亡はあまり警察は調べない……というのが本当なら、こうい..
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痛快吉田修一『平成猿蟹合戦図』読了。 痛快。『悪人』とかいろいろ読んだけど、これが一番面白かったかもしれない、個人的には。秋田弁、九州弁がてんこ盛り。面白い話には、毒がある。 人気ブロ..
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中二心理奥田英朗『沈黙の町で』読了。 確かに、いじめられっ子だから、嫌われ者だから、空気が読めないからと言って、死んでいいことはない……が。かなりの問題作。それにしても中学生の心理がよく書けてい..
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本当の人生って……大島真寿美『あなたの本当の人生は』読了。 これは、ファンタジーなんだろうか。不思議な面白さに引き込まれる作品ではあるけれど。 ただ、ストーリーとは関係なくても、今「あなたの本当人生は..
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徒花とは浅田次郎『憑神』読了。 なんだか愚かなことに、途中まで宮部みゆき作品だと思って読んでいた。浅田先生ごめんなさい。 ユーモラスに描いているけれども、やがて悲しい物語。時代に合わない、..
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ちょっときつい……佐伯一麦『還れぬ家』読了。 作者は、私よりも少々年回りは上で、南学区で仙台一高中退という。今の若林区の南小泉のあたりの出身らしい。まんま私小説であれば。認知症がどんどん進んでいく父と、か..