記事「人生」 の 検索結果 25723 件
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我が「病歴」――生身の自分と社会的自分ようやくウツから抜け出した今になって、沈んでいた日々を振り返ると、あれは、古い言葉ですが、自分が実存的存在になっていたのではないかと思われます。社会的な制約をすべて剥がされた生の自分であったようです。..
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横浜野毛〔三幸苑〕のラーメンを食べるラーメンを食べ終わって店を出ると、親方が、店の主人が、休憩時間が終わったのだろう、夜七時の五分前、駅の方からやってきた。黙礼してすれ違う。向こうはこちらのことをもちろん知らない。白髪、確たる見識をそな..
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虫けら――つげ義春『無能の人』『石を売る』に我が身を映すスリッパの汚れが気に掛かっていた。わたしにしては珍しく高級な〔無印良品〕で手に入れたものだが、キャンバスの生地で出来ているので、汚れが目立つ。それに、たいていは裸足で履いているので、すぐに脂で汚れる。..
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イルカの強さ――“なごり雪”は 夫とともに日曜の朝七時、ニッポン放送にチューニングして“イルカのミュージックハーモニー”を聴いている。流れる曲は中高年世代に懐かしい、フォークソング全盛の頃の曲とその後のいわゆるニューミュージック。当時若者だっ..
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金打の重み――近藤勇、鞍馬天狗に対す泣く杉作少年に「卑怯者!」と呼びつけられ、近藤勇(緒形直人)は「ん…」と振り向いた。「天狗のおじちゃんは怪我をして、何日も経ってるんだ。そんな人を斬るのは卑怯者じゃないか」―。近藤はそれを聞きながら、..
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原石――『耳をすませて』の優しさ「自分の中に原石を見つけるんだ。それを磨き上げる。しかし、原石は他の所にもあるかもしれない。」――聖司の祖父が雫に語る。雫にとっての「原石」は物語を書くこと。聖司はバイオリン製作。ともに、勢いと野心に..
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菊本の自害に涙す――大河ドラマ『篤姫』第六話「女の道」仕えてきた於一が藩主斉彬の養女になることが決まった。乳母の菊本(佐々木すみ江)は恐懼し、興奮の極みにある。いっぽう、時として呆然としていることも目立つようになった。生まれてこのかた仕え、育ててきた姫が..
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まともな身――鬱から目覚めて久しぶりに、夜明けには遠い四時に起きた。まだ「オールナイト・ニッポン・エヴァーグリーン」が放送されているので、つけて聴いた。プラターズ“煙が目にしみる”、布施明“シクラメンのかほり”、アン・マレー“ス..
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Let it be――「腕に覚えあり2」の又八郎、ピンチ!成り行きにまかせる――。ということの意味はよく知っているつもりだし、建前としては、自分は無為自然を標榜する老荘の徒だと思っているが、そんなのは書生時代の思い込みを引きずっているだけで、嘘っぱちである。..
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年のアカ――凡人の生活年越し蕎麦を茹でるでもなく、あり合わせのタマネギとソーセージのケチャップ炒めとオカラの煮物の残りで簡単に大晦日の晩酌をすませると、暗闇がおとずれた部屋に独り立ち尽くすしかなかった。 何をしたらよ..
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歳末のニヒリズム――タカリから逃げる「ほとんど『目的』なき経済競争の中で、いかにニートやワーキングプアが出ようが、人々はもはや「私」の生活と利害にしか関心をもてなくなっている。」(12月31日産経新聞「正論」欄、京都大学・佐伯啓思教授「..
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病を突き抜けて――德永英明における「カバー」人は一直線には生きられないものらしい。挫折を経て強く、しなやかになる、か。(わたしは挫折しっぱなしだけど……)。德永英明は、したたかに甦った。女性歌手による有名曲のカバーという手段で。 ..